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- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784875347040
感想・レビュー・書評
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近代日本における宗教家や哲学者において、「廻心」ないし宗教的「自覚」がどのようにおこなわれたのかということを、宗教哲学的な観点から考察しています。
最初に考察の対象にとりあげられているのは、鈴木大拙の「日本的霊性」における「大地」的な性格です。著者は、エリアーデの議論と比較をおこないながら、大拙の「大地」性のもつ宗教哲学的な意義を分析しています。
次に著者は、「土下座」についての和辻哲郎の考察を手がかりに、身体と精神の二分法を乗り越え、大地に根ざした身体と個別的、あるいは社会的な自由とのつながりについての考察をおこないます。
そのうえで、清沢満之、綱島梁川、西田幾多郎の廻心体験がそれぞれ紹介され、彼らにおいて宗教的な「自覚」がどのような仕方でもたらされたのかが明らかにされています。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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