青木裕司 世界史B講義の実況中継(1) (実況中継シリーズ)

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  • 語学春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875687603

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  • ヨーロッパは先史時代から古代オリエント、古代ローマ史まで、古代インド史、南北アメリカ史、五代十国時代までの中国史、内陸アジア、イスラーム世界、中央アジア史、17世紀前半までの朝鮮史、18世紀までの東南アジア史が対象です。

    通史を学ぶ本としてこれ以上わかりやすく書かれた本に出会ったことはありません。大人向けの世界史の本は1冊で完結しないと売れないのか、説明がどうしても短くなってしまうので、事実の羅列になってしまってます。その点、受験参考書は、長くても受験生は読んでくれるので、全4巻でも平気なのでしょう。

    子供向けの学習マンガ世界史も読みましたが、大人である私にはこちらの方が読みやすいです。例えば、ユダヤ人が一神教を選ぶ理由も(著者の個人的考えではあるけど)書かれてあって、いろんな「なぜ」に答えてくれます。

  • 世界史の流れを押さえることが出来る。

  • 今、山川出版社の『世界史』の教科書が手元にありますが、
    これを読んで、「うわぁー、面白い!」という人は、相当な強者だと思います。
    自分には、書いている日本語は理解できますが、
    あまりに、年代、人物、したこと、起こったことが、凝縮していて、
    読むのが非常に疲れます。読んで理解できているかというと、
    怪しく、これは、理解するというよりも、世界史は、こうなってますよという状態を
    記憶・暗記してくださいと言っているような気がする。

    「歴史を、もう一度、学び直したいと思うようになりました」。
    このフレーズは、よく聞くし、自分も、時たま、言う。
    どういう時か?

    それは、他者から自分が知らない歴史的事実や感想を求められたり、
    または、披露されたり、
    雑誌や新聞を読んで、よく背景がわからない時だったり、
    日本の文化を、外国人に紹介する時であったり、
    日本の過去の戦争を第三者に説明する場合など、
    その機会はわりかし多いと思う。

    大学受験科目としての世界史を、しっかり勉強したことがない自分にとってみれば、
    世界史は、言わば、コンプレックスを感じさせるものだった。
    受験以外で体系的な知識を、効率的に身につけるには、受験勉強スタイルが一番良いと思っている。
    だから、こういった、講義をそのまま文字にした本は非常に使える。

    個人的には、日本の歴史教育のスタイルともいえるが、
    暗記重視をしていることが、当時ひどくつまらないと感じていたが、
    大学を卒業して何年もすれば、オトナの事情が嫌でもわかってくるので、
    「そうか、歴史の先生って大変だよな、本当だったら、歴史を勉強するのは、○○のような人間を作りたくて、そういう理念のもとで、教材が作られるべき。その点、今使っている教材なんて、ちっとも面白くない。どういう意図のもと、編纂されているかというと、○○なんだよね。ほんとに、面白いのは、歴史事実を元に、自分で関連本を読み漁るとか、そういうことしないと、今の、日本の歴史教育では、全然、勉強してて、面白くならないよね」。

    その○○は、国際的に活躍できるような人間でもいいが、しかし、日本の歴史教育では、色々な事情があって、そういう理念を基に教材が作られていない。もし、そういう理念があれば、もう少しましになっている。
    日本人は、歴史を(楽しく、自信を持って)勉強できない仕組みに縛られてるといってもいい。

    そうか、だから、教科書って、つまらないんだ。
    と、今では納得してしまうが、今になって、世界史の必要性を感じている自分にとっては、
    やはり高校生の頃に、しっかりと身に着けておくべきだったと後悔している。

    オトナになって、知識を身に着けようと思ったら、

    ①目的、もっとかっこよく言って、理念が大事
    ②手段、具体的には、どういう教材(教科書でも、一般書籍でも、YOUTUBE)を使うか?
    ③どういう状態を目的達成とするのか

    この3つが大事だと思うので、世界史の知識も、この方法でいく。
    ①自分の目的は、アメリカで出版されている英文の世界史を読みたい。
    ただ、ちんぷんかんなので、その補助知識として、日本語で書かれている世界史の知識を網羅した書籍を探している

    ②語学春夏出版の実況中継シリーズは、大学受験から使っていたので、なじみがあるので
    使用する。ただし、今回は受験とは違うので、世界史の知識の正確性よりも、
    世界史の知識と知識の関連性(あの時代の次は、ああだよね的なこと)を重視するように、テキストを使う。

    ③英文の世界史を普通に読める状態、習慣にすることが達成目標。
    日本語のキンドルで、よく、世界史関連のネタ本(人物評、単体の出来事の詳細本)を、
    時たま集中して見てしまう状態を、英文でもしたい。

    知識を身に着けることに、年齢制限はない。
    いつからでも、始められる。そして、自由に考えることができる。
    世界史に関して、瑣末な知識しか、持っていない自分にとってみれば、
    長い道のりになるかもしれないが、本当に使える知識になるためには、
    多くの知識を身に着けて、問題意識を持って、思考することが、大事だと、
    体験的にわかっているので、地道にやっていこうと思う。

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著者プロフィール

福岡県出身。九州大学文学部史学科卒。河合塾福岡校の重鎮。実況中継の著者としても知られる。初めて授業を受ける人は面食らうが、世界史の知識量に関してはそこらの世界史講師の比ではない。口は悪いが、聞くと思わずふ~んと関心してしまう話をする。誰もが認める河合塾の看板講師。

「2020年 『1日1実況 歴史に学ぶ365日の教訓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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