ニコマコス倫理学 (西洋古典叢書 G 28)

  • 京都大学学術出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (610ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876981380

感想・レビュー・書評

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  • ポジティブ心理学とか、SWB(subjective well-being)とか、早いはなし「幸せ」といったことに、ここ数年関心をもっていて、そっち系の本は良く読む。という文脈のなかで、「幸せ」研究のスタート地点は、やっぱりアリストテレスだよな〜、と思って、「ニコマコス倫理学」を読もうと、何年も努力してきた。
    が、これがなんか難しいんだな。一見、ロジカルな議論をしているようなんだけど、わりと大雑把なところとか、論理の飛躍とか、どうでもよさそうなことへの執着とか、いろいろある。一つ一つの文章は、難しくないのだけど、文章が集まって、章があつまって、結局、なんなのかよく分からないんですね。
    ということで、数年前に岩波文庫版を買ったのだけど、途中で放棄。
    でも、やはり、「幸せ」系の原点はおさえねば、と思い、ちょっと高いけど、新しい訳で、岩波文庫より字が大きくて読みやすい、この本を読んでみた。かなり頑張って、一応、最後までたどり着く。
    でも、やっぱり何言っているのかは、不明。
    で、なるほど、と思ったのは、本の中にはいっていた月報での解説。この本をよむときには、「非厳密主義」ということを頭におかないといけない、ということ。すべてのことについて同じように厳密性を求めることはできず、おおよその論述で我慢しなけれなならないということか。
    つまり、「中庸」ということなんでしょうか?
    「非厳密主義」いいかもね。

  • 岩波書店から出てるものよりも日本語訳が良いらしい。
    エウダイモニク。幸福論。アリストテレス。中庸。

    悪徳の者は、情念や行為において、不足しているがゆえに、あるいは過剰であるがゆえに、正しきことを取り逃がす。
    それに対して徳のある者は、中庸を見いだし、それを選ぶ。

著者プロフィール

なし

「1997年 『天について』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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