西洋古典学事典

著者 :
  • 京都大学学術出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (1675ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876989256

作品紹介・あらすじ

紀元前6世紀から紀元後6世紀までのおよそ1200年間、西洋文明全般のルーツが成立する時期・地域全体を扱った西洋古典学事典。項目解説の他、系図535点、年表、地図を収載。巻末に和文索引、欧文索引が付く。

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  •   『西洋古典学事典』
    著者:松原國師(1952-)〔まつばら くにのり〕西洋古典学、比較神話学、美術史学。
    内容:一人ですべて執筆した事典。『広文庫』かよ。

    【内容紹介】
    A4判上製函入・1712頁・税込 30,240円
    ISBN: 9784876989256
    発行年月: 2010/06

    神話伝説から歴史、宗教、文学、哲学、美術、政治、衣食住や性生活に至るギリシア・ローマ世界に関連する事項を幅広く約5600項目とりあげ、詳細に解説したわが国初の本格的事典

    [本書の特長]
    ● 本事典が扱う範囲は、エーゲ海文明から、西ヨーロッパでは西ローマ帝国滅亡(476年)、東ヨーロッパではユースティーニアーヌス1世の死去(565年)まで、紀元前6世紀から紀元後6世紀までのおよそ1200年間、すなわち、現在の西洋文明全般のルーツが成立する時期・地域全体を扱った。
    ● 見出し語を幅広く収録するだけでなく、同名の人名、地名についてもその違いが一目でわかるように配慮した。例えば、「アレクサンドリア」という地名だけでも8つ、「プトレマイオス」という人名だけでも、30人が収録されている。
    ● 見出し項目が登場するギリシア・ローマの古典書を説明文の後に掲げている。これによって、例えば「オイディプス王」の伝説について、ホメロス『オデュッセイア』(11巻271行)など16の古典文献のどの箇所に記載されているかが一目でわかり、さらなる調査に資するように配慮されている。
    ● 各見出しには、ギリシア語、ラテン語はもとより、英仏独伊西露など現代のヨーロッパ諸語形、時にはアラビア語、古ペルシア語、トルコ語、コプト語、ヘブライ語、前ギリシア語である線文字B、漢語、等々の表記を掲載。西欧・イスラム世界で、ギリシャ・ラテンの諸文明がどのように受容されたかが分かる。
    ● 項目のみ解説した古典学事典は、オクスフォード出版局等からも出されているが、本書には、世界的に類をみない膨大な系図535点(本文中の小系図418点、巻末の大系図117点)、年表、地図を収載している。特に、ローマの共和政期、帝政期の主要な人物の入り組んだ婚姻関係が詳細に示され、古典学研究のみならず、文学や演劇など他の芸術諸分野の創造活動にも、非常に役立つものとなっている。
    ● 読者の便宜をはかり、和文索引、欧文索引も巻末に配し、和文索引には、見出し項目以外に、本事典に登場するさまざまな人名、地名もすべて収録した。
    http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?isbn=9784876989256

    【目次】
    目次 [i]
    凡例 [ii-xxxiv]

    本文 [0001-1389] 
    ア行 0001
    カ行 0374
    サ行 0604
    タ行 0718
    ナ行 0863
    ハ行 0895
    マ行 1203
    ヤ行 1292
    ラ行 1307
    ワ行 1389

    巻末付録 1391
     A.巻末系図 [1393-1515]
    I ギリシア神話伝説  系図番号001~020 
    II ギリシア主要諸家(ヘレニズム王家、アカイメネース朝ペルシア、ユダヤ、ヌミディア。カルターゴー等の系図)  系図番号021~048 
    III ローマ主要諸家(ローマ神話伝説上の古王家、アルバ・ロンガ王家歴代、等)  系図番号049~075 
    IV ローマ帝政期系図  系図番号076~107 
    V パルティアー王家、アルメニアー王家、サーサーン朝ペルシア諸王(パルティアー王家王統表、アルメニアー王家王統表、等)  系図番号108~114 
    VI 哲学諸派系統図  系図番号115~116 
    VII ギリシア・ローマ神名対応表一覧(含むエトルーリア名・ゲルマン・ケルト名、等)  系図番号117 

     B.年表 [1516-1549]
    ギリシア 1516
    ローマ史 1528

     C.度量衡 [1550-1552]
    1. 長さの単位 1550
    2. 面積の単位 1550
    3. 容積の単位 1551
    4. 重量の単位 1551

     D.地図 [1554-1570]
    I ギリシア世界 1554
    II ギリシア全土 1556
    III ギリシア中央部 1558
    IV アテーナイ市街図 1559
    V アレクサンドロスの東征行路 1560
    VI イータリア全土 1562
    VII ローマ市街図 1564
    VIII ローマ市街中心部 1565
    IX ローマ帝国版図(最大期) 1566
    X 小アジア 1568
    XI ガッリア 1569
    XII ヒスパーニア 1570

    索引 1571
    和文索引 [1573-1649]
    欧文索引 [1650-1674]

    あとがき(平成22年3日 松原國師) [1675]

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著者プロフィール

西洋古典学研究者。

昭和27年(1952年)京都市生まれ。

東京大学大学院修士課程修了。

専攻 西洋古典学、比較神話学、美術史学。

主な翻訳書として、『古代ギリシア・ローマの都市』(国文社)、『図解 古代ローマ』(東京書籍)、『図解 古代ギリシア』(東京書籍)、 『図解 古代エジプト』(東京書籍)などがある。

「2010年 『西洋古典学事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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