- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877286354
作品紹介・あらすじ
二十四歳の志織は、高校時代思いを寄せていた夏彦と六年振りに再会し、変わっていない彼を眩しく思う。そしてあの頃を懐かしむ「大人」になってしまった自分に気づき、胸の痛みを感じた。久しぶりに再会した高校の仲間たちも、現実に傷つき、迷っていた-。青春の輝きを見失いかけた「大人たち」の焦燥と不安、そして新たな旅立ちを描く青春小説の傑作。
感想・レビュー・書評
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久々に唯川恵作品を読んだけど、やっぱりいいな。読みやすい。
読み手があれこれ考えないと頭に入ってこない本もあるけど、これは本の方がきちっとリードしてくれるので、それについてくだけでオッケーみたいな。がっつり読みたいときは物足りないかもしれないけど、疲れてるときには持ってこい。なのでタイミング的にピッタリでした。
たまにやってくる孤独感をやり過ごしながら、単調な毎日を過ごす24歳のOL志織がある日高校時代の仲間に偶然会ったことがきっかけで、一気に過去に引き戻される。キラキラして充実していた過去。
私は志織くらいの時も今もそれほど絶望していないし、戻りたいと願ってしまうほどキラキラした過去もないので、なんとなく他人事のように淡々と読んでしまった。
似た経験のある人が読んだらもっと心に響くのかもしれないな。
でも、大人になって毎日化粧をするようになって、心にも化粧してるみたいだと話す志織には少し共感してしまった。
顔の化粧はすぐに落とせるけど、心の化粧はどうやって落とそう?
過去に戻りたいとは思わないけど、美星町の星空は私も見てみたいと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なぜかちょうど、日々の暮らしの中で、むなしい気分になったときに、手にとりました。
社会人4年目。大人といえる24歳が、日々人並みに過ごしながらも、ふと立ち止まると、孤独を感じる。そんな姿に共感します。
18歳の頃を懐かしみながら、ふとしたことから、昔の仲間と再会。甦る忘れかけた感情。
そんな経験がある方には、ぐっとくるお話だと思います。
中でも、「今の自分が一番きれいで楽しい人生を送っていると思いたいの」という主人公友人の前向きな言葉が心に響きました。
ちょっと、日々につかれてしまった方にもお勧め、の爽やかな作品です。 -
ドロドロしてない唯川小説(゚∀゚)
なんだか、たまにはこういうのも良いかも、です。
相変わらず読みやすい。 けど展開が読めちゃうってのも難点(笑)
それでも、やっぱりベッドで読むには難しいとこが無くてスキです -
2010/04/03読了
シンプルだけど心がほっこりするいい話でした。
岡山も出てくるし、満足!
夏彦いい奴すぎる!けれどそれ以上に、篠田さん最高です
海辺をバイクで走るシーンがお気に入り。
夏彦=彦星 志織=織姫 ってところかな。
なかなかの良作だと思うよ。 -
著者の初期作品の中でも絶品の一冊。
縮み、離れ、また近寄り、そんな主人公二人にもどかしいくらいの切なさを感じる。
ラストの描き方は見事としか言い様がない。
心に残る一作である。 -
18歳のときに仲良しだった男女7人の、
6年後のそれぞれ。
サラッとして読みやすいのだが、
恋愛パターンとしてはありがちで予測も簡単。
この作者の小説は、
どれもタイトルが素敵。
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高校生からオトナへ・・・
この時期の6年は大きい変化だ。
捨てきれない想いを胸に、
苦しいまでに切なく、
プラネタリウムとは違う本物の輝きに酔いしれる。
共感出来るんだけど、
そんなに現実的でもない、
ほわ〜〜っていう空気感が魅力の1冊。 -
胸キュンを求める大人の人に読んでもらいたいですよー。
凄く純愛です、私もニコニコでした
あったかくて切なくて、そんな文章に自分の思い出を重ねて読んでもらいたいです。 -
せつねー!!いや、まじせつない!久々に後味がすっきりした作品。唯川さんの恋愛観はわりと共感できるところが多い。
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唯川恵さん本の中では一番好き!☆すごくロマンチックで爽やかな恋愛小説◎