デジタルな神様 (幻冬舎文庫 わ 1-4)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877287511

感想・レビュー・書評

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  • SFショートショート。
    今では当たり前になったことも未来的なこととして扱われている。
    手塚治虫や『攻殻機動隊』のような未来を私は常に見てみたいと思っていたけれど、この作品が刊行された時代を思うと、今自分が居る時代が既に近未来SF的な時代なのだなと気づいた。
    また同時に、既にこんな前からこの技術やあの技術は研究がなされていたり、成功していたのかと思うとわくわくする。
    ファミ通で連載されていたということもあり、読みやすく作られており、活字が苦手な自分でも、空き時間などにサラッと読める。
    ストーリーもちょっと捻ってあって面白い。
    星新一さんのような小気味よさもあった。

  • デジタルな星新一?!

  • 科学は倦怠。

  • ジャンルはシムフィクション。シリーズ第三弾。
    ストーリーテラーの才能は群を抜く。
    この渡辺氏のショートショートのまとめる力。多角的に見せる技。
    相変わらず素晴らしい。

    仮装近未来のそれぞれであるが、2012年の今ではどれも過去の産物。
    しこし、この展開は驚嘆せざるを得ない。

    読みてを飽きさせない、社会性に富むネタ。ぜひ、今後も続けて欲しいシリーズですな。

  • 「1999年のゲーム・キッズ」シリーズ第3弾。
    個人的には前作までの話の方が好みだが、相変わらずブラックユーモアに溢れたストーリーは秀逸。

  • オウム事件を予見したと話題になった編を含む、人類の危機を予言した小説集

  • 1994年当時から見たハイテクを題材としたショート・ショート。
    『1999年のゲーム・キッズ』シリーズ(アスペクト刊)第三巻の文庫化。

  • 前々から名前は存じ上げてたのです。
    『1999年のゲームキッズ』というその道ではメジャーというかカルトな本を上梓していて、何年か前に再刊があったし。
    世間的にはSPEEDが主演した映画『アンドロメディア』の原作者だよ、と言うとわかりやすいかな。
    『ファミ通』で掲載していたSFショートショートをまとめた3冊目。(1冊目が上記『1999年〜』)
    何せ95年初版なので、携帯電話やインターネット広告など今となってしまっては普通のものが普通に描かれているように見える。
    でも、それってすごいことだよね。
    違和感なく、想像したとおりになってるってことだから。
    もちろん、まだ実現されていないものもあって、いつかそれが普通にある世界がくるのかな、なんて思ったりして。
    ショートショートとしての出来もいい。
    先が見えるものもあるけれど、ちゃんとひねっているというか、私が想像していた先まで落としてくれる。

    解説 / 太田 忠司
    カバーCG / 小畑 正好
    カバーデザイン / 幻冬舎デザイン室
    初出 / 『週刊ファミ通』1994年秋〜1995年春

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著者プロフィール

小説家・ライター。1962年、福岡県生まれ。1980年代から、映像・ゲーム業界でライターとしてのキャリアを出発させる。『週刊ファミ通』での連載を経て1994年に刊行された『1999年のゲーム・キッズ』で、本格的に小説家としても活動を開始。以後も、デジタルテクノロジーを題材に未来の姿をシミュレートするSF小説集として〈ゲーム・キッズ〉シリーズを手がけ続けている。本書での取材をもとにした〈ゲーム・キッズ〉シリーズ最新作も2023年内に刊行予定。著書に『2020年のゲーム・キッズ →その先の未来』、『世にも醜いクラスメートの話 渡辺浩弐ホラーストーリーズ』(ともに星海社FICTIONS)など。

「2023年 『7つの明るい未来技術 2030年のゲーム・チェンジャー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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