私の履歴書

著者 : アンドリュー・カーネギー 田中孝顕

制作 : ジョン C.バン ダイク 

• きこ書房 (1997年7月30日発売)

感想・レビュー・書評

[トルネコさんの感想 · 2012年5月22日]

若い人には特に覚えておいてほしいのだが、えてして「つまらないこと」と人が軽視するような出来事のなかに、あなたの運命を大きく左右するような贈り物が秘められている可能性がある。(p50)

親切とは、する側に邪心がなく、受ける側が困難な状況であればあるほど感謝されるものである。金持ちへの親切より、貧しい人びとに対する温かい心遣いこそ価値のあるものであり、その報酬もはるかに大きいのである。(p92)

[Garnetさんの感想 · 2008年5月27日]

黄金律に生きた男、鉄鋼王、アンドリュー・カーネギー。
当時の時代背景と合わせて読む歴史書みたいな感じの一冊。

著者プロフィール

一八三五年、スコットランドの貧しい織物職人の子として生まれる。一八四八年、一家とともに渡米。木綿工場の糸巻き手、電信技手、ペンシルヴァニア鉄道監督などを経て、製鉄業に進出、鉄鋼王にまでのしあがった典型的なアメリカン・ヒーロー。しかしすぐ実業界から退き、「富は神より委託されたもの」との信念に基づいて、教育施設や平和機関の設立など福祉事業にもてる資産を投じ、慈善事業家として第二の人生を送った。一九一九年没。

「2021年 『カーネギー自伝 新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」