錬金術とカバラ

  • 作品社
3.30
  • (0)
  • (3)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784878933981

作品紹介・あらすじ

フリーメイスン、薔薇十字団など多様な形態を通してヨーロッパ精神史に多大の影響を与えたユダヤ神秘主義の奥義=カバラの伝統破壊的偉力を斯界の碩学が解明する。ユダヤ神秘主義の奥義。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  「カバラ」というとかなりオカルトな印象があるけど、そうじゃなくてそれなりにアカデミックな研究を読みたいと思って借りた本。
     読むのに骨は折れたけど、それに報いる価値はあったかな???
     5章あって、それぞれ独立した論文になっている。
     そのなかで「宗教現象としてのニヒリズム」がおもしろかった。
     ニヒリズム(既成概念の否定)は、「内」にむかえば自分の感覚や価値観を解体する禅や仏教に繋がる。
     しかし、「外」にむかえば権力に対する抵抗になり、アナーキズム(無政府主義)に繋がる。
     へー、なるほど。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

ゲルショム・ゲルハルト・ショーレム
(ヘブライ語読み גרשם גרהרד שלום, Gershom Gerhard Scholem)
1897年12月5日 - 1982年2月21日
ベルリン生まれのイスラエルのユダヤ学者。ドイツの大学で数学・物理学・哲学を学ぶ。シオニズム青年運動のグループに加わりパレスチナへの道を志向。1923年以降はエルサレムに移住。1933-65年エルサレムのヘブライ大学のユダヤ神秘主義及びカバラー学の教授。この分野の世界的権威。1958年ユダヤ研究にたいする「イスラエル賞」をはじめ、68-74年イスラエル科学人文学アカデミー会長、75年以降西ベルリン芸術アカデミー会員等、数々の顕彰に輝いた。生涯ユダヤ精神の精髄を説きつづけ、ドイツ・ユダヤ人史への厳しい批判と姿勢を堅持、彼の最大の思想的親友ヴァルター・ベンヤミンは「唯一の真のユダヤ精神の体現者」と評した。『ユダヤ神秘主義』『カバラとその象徴的表現』『ベンヤミン‐ショーレム往復書簡』『ベルリンからエルサレムへ』『サバタイ・ツヴィ伝』などが邦訳されている。

ゲルショム・ショーレムの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×