子どものこころのセーフティネット: 二つの自尊感情と共有体験

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  • 少年写真新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879815736

感想・レビュー・書評

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  • 自尊感情を二つに分けると、なるほど、読み解きやすくなる。
    全て分けられるわけじゃないし、自分のものでさえ分けるのは難しいけども、こういう考え方もあるというのを知っておくのはいいなぁ。
    共有体験についても、読んで良かった。

  • 自尊感情って社会的自尊感情と基本的自尊感情の2つから構成される。

    成功体験によって他者から認められるのが社会的自尊感情。ただこれは他者との比較の上に成り立つもので、これが膨れるとバランスが崩れて過度に承認をもとめるようになる。

    大切なのは基本的自尊感情だと言う。これは親や友人、地域の人々といった身近な信頼できる人と体験とそのときの感情を共有する"共有体験"によって育まれていく。この基本的自尊感情は、他者と比較せず、自分の欠点を含めて自分を愛することでもある。

    共有体験を重ねてくことで、共有体験を肯定すること、これが自己肯定感となり、自分を認める自己受容感になる。それが重なったとき、基本的自尊感情が固まり、自分を他者と比較しなくても生きていけるようになる。

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著者プロフィール

日本ウェルネススポーツ大学スポーツプロモーション学部教授。専門は健康教育学、臨床心理学。日本いのちの教育学会・会長、日本学校メンタルヘルス学会・理事、日本健康教育学会・評議員、公益社団法人青少年健康センター・理事、公益社団法人誕生学協会・顧問などを兼務。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。高等学校教諭、中学校・高等学校カウンセラー、ロンドン大学研究員、東海大学教授、山陽学園大学教授などを経て現職。

「2020年 『誰も気づかなかった子育て心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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