シュティフター作品集 第3巻

  • 松籟社
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879840486

感想・レビュー・書評

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  • 「石さまざま」と、後期作品8篇。シュティフターには、どんな編訳で読んでも、それぞれ「いいな」と思わせられますね。それなら原語で読みなさい、と言われそうですけれど。……今、私の手元には、養徳社という所から出た『シュティフタァ バヴァリアの森から』という本もあります(高安國世 訳)。「森の泉」と「ゼンツェ家の接吻」、「バヴァリアの森から」が収められています。どこかの古本屋さんで見つけました、400円でした。昭和23年発行です。訳者は「現在三高教授」とあります。「一高/東大」「三高/京大」「七帝大」……、もう死語でしょう、そんな時代もありましたねぇ。1947年9月5日付の訳者解説には「僕たちの心が生々躍動していれば、あたりの一切は生きて来る、詩になる。」と。それからね、この表紙を開けたところに、万年筆の字で、「欠伸の代用に」とあり、それに小さく「アクビセヌヨーニ」とルビがふってあるのですよ。そして「偽官殿へ 疑官より」と。面白いですね、この書物の持ち主はどういう人だったんでしょう、達筆です。この古い本、紙はだいぶ傷んでいますが、まだまだ読めますよ。読めますが、気をつけないと壊れてしまいそうです。

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著者プロフィール

19世紀オーストリアの作家。自然描写の比類なき美しさで知られる。ハプスブルク帝国の都ウィーンで活躍したのち、1848年の革命後はドナウ河畔の町リンツを創作活動の場とした。代表作に『晩夏』、『ヴィティコー』など。哲学者ニーチェはシュティフターを「繰り返して読むに値する、ドイツ文学の宝である」と絶賛している。

「2008年 『書き込みのある樅の木』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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