地下: ある逃亡

  • 松籟社
3.67
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879843944

作品紹介・あらすじ

トーマス・ベルンハルトによる自伝的五部作の第二作。前作『原因』に続く時代を描く。
ギムナジウムを中退し、それまでの人生から「反対方向」へ歩みだした少年ベルンハルト。彼が向かった先は、ザルツブルクの周縁、市民に最も恐れられた地域にある「地下」であった――

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • トーマス・ベルンハルト特有の章立てのない、ひたすら繋がってゆく文章。普通なら退屈してしまいそうなのに、読み進めずにいられなくなる。『ヴィトゲンシュタインの甥』を読み、ベルンハルトもウィーンの上流階級の出身だと思っていたので、実態を知り驚いた。事実を知れて良かった。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

Thomas Bernhard, 1931-1989
20世紀オーストリアを代表する作家のひとり。
少年時代に、無名の作家であった祖父から決定的感化を受ける。音楽と演劇学を修めつつ創作をはじめ、1963年に発表した『凍』によってオーストリア国家賞を受賞。一躍文名を高める一方で、オーストリアへの挑発的言辞ゆえに衆目を集めた。
以後、『石灰工場』『古典絵画の巨匠たち』『消去』『座長ブルスコン』などの小説・劇作を数多く発表。1988年に初演された劇作『英雄広場(ヘルデンプラッツ)』でオーストリアのナチス性を弾劾するなど、その攻撃的姿勢は晩年までゆるがなかった。
1975年に発表された『原因』のあと、『地下』、本書『息』、『寒さ』、『ある子供』が続けて刊行され、自伝的五部作をなした。1989年、58歳で病死。

「2023年 『息 一つの決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

トーマス・ベルンハルトの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジョン・ウィリア...
オルガ トカルチ...
ミハル アイヴァ...
トーマス・ベルン...
エリック・マコー...
ブライアン エヴ...
リチャード パワ...
トーマス・ベルン...
デイヴィッド・マ...
トーマス・ベルン...
トーマス ベルン...
リチャード パワ...
ウラジーミル ナ...
遠藤 周作
サルバドール プ...
ウィリアム・ゴー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×