わたしは菊人形バンザイ研究者

著者 :
  • 新宿書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880084336

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  • 秋の季語にもなっている菊人形。江戸時代に始まり明治時代に興行化し、現代では全国で菊人形展が開催されている。著者はその菊人形について研究し博士の学位を取った女性。菊人形は顔、手のひら、足は人形で着物が菊でできている。菊は人形菊という特別な品種が使われる。一年のうちで秋にしか製作できないもの。本でも日本の秋を感じてみませんか。

  • 2013.5

  •  読んで感じたのは、「探偵ナイトスクープ」。
     

  • 菊人形、そういえば子どものころに見た記憶が。顔が人形で怖かったのと、着物だけが菊で「なぜ菊を着せるのか」と不思議に思った。菊という花自体が、田舎育ちにはあまりありがたくも美しくも感じられず(だって手をかけなくても庭でも畑の畔でも咲いてたから。仏壇に供えることが多かったし。)特に思い入れもなかったので、年の近い著者がここまで菊人形に入れ込む気持ちは正直いってわからない。
    かつては人気があり、これから静かに消えていくたくさんの風俗のうちのひとつだと思う。
    でも、記録の少ない菊人形とその職人さんのことを記録に残さなければ「なかったこと」になってしまうという気持ちはわかる。
    著者の苦労話も多く、菊人形のことがわかればよいという人(あんまりいない気もするが・・・)には余計な文章が多いかもしれないが、菊人形に興味はなく、菊人形を研究するような奇特な人には大いに興味のある私としては、もっと著者のこと(菊人形との出会い、学生の時の専攻、研究者としての生活)がもっとあっても良かったと思う。
    消えていく大衆文化を記録する大切な仕事、頑張ってほしいと思います。

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