きみ、ひとを育む教師ならば: 「小学校の先生」といわれる私たちの仕事とその意味
- ジャパンマシニスト社 (2011年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
- / ISBN・EAN: 9784880491882
作品紹介・あらすじ
教員はいま、とても苦しい。そして、孤独です。若い教員にとっては、とくに厳しい環境です。ボクらが若いころ、ごく自然に職員室で身についていった教員としての基本や所作を身につける機会がほとんどないのです。「仲間」と呼べる人もなかなかできません。これは、若い教員もたいへんですが、その教員をフォローしなければならない先輩・同僚もたいへんです。
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先人の実践や周囲の同僚から学んだことを、私の個性と気概でアレンジしていったとき、そこにはやはりオカザキ的とならざるをえないものがあります。
この本は、親たちが読者に多い『お・は』の片隅で、二年一二回にわたって私の手の内を、若かったころの自分のような教員に向けて書きました。でよく「いまさら聞けない」というフレーズを見かけます。まさに、あれ、です。職員室や研修では聞けない、話題にもならない、できないことを、この本のなかでお伝えしたいと考えました。
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きみ、ひとを育むならば、困難に立ちすくむ子どもたちに、笑顔と勇気をもってよりそうべきなのだと、ボクは信じます。
過酷な教員生活のなかで、この本のなかからなにかヒントのようなものでも拾っていただけたら、ボクはシアワセだなあ(古っ)。
感想・レビュー・書評
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全員がとはいかないだろうが、著者のような先生が増えてくれることを期待する。
学校と家庭の役割りが異なることを理解していない親が、教師を追い込んでいないだろうか。教師の大変さが、多少わかった気がする。
教師、親、そして教育にたずさわる官庁役所の人など多くの人に読んでもらいたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者が、子どもの生活や教師自身の生活を大事に考え、大きく広い目で物事を見ていることが伝わってくる。
付箋紙貼りまくり。
多くの教師に読んでほしい本。 -
中日新聞2011.03.02朝刊。
《名古屋市の小学校教員の著者が、編集人を務める雑誌「おそい・はやい・hくい・たかい」の連載に加筆した。親子関係、職場としての学校の問題などを現場に即して書いている。教師以外でも学校を知るのに役立つ内容。》