この薬、こどもに使ってはいけません!: 症状から知る、薬名から引く

著者 :
  • ジャパンマシニスト社
2.25
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本棚登録 : 44
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880491967

作品紹介・あらすじ

解熱剤でかえって高熱が…ステロイドでアトピー皮膚炎が悪化…下痢止めで腸閉塞…痰切り剤で脳症に…こどもの命を副作用から守るために。処方せんを今すぐチェック。薬剤を監視し、闘い続ける医師が医学界の常識・通説を問い直す。

感想・レビュー・書評

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  • ジャパン・マシニスト社の本ということで、ワクチンや薬剤の効果と副作用のリスクを考え、最低限を慎重に利用すべき、という視点から書かれた本です。
    小児には絶対使わない方が良い、と書かれている薬もあります。

    自分が子どもの頃は、風邪をひくと病院で何種類もの内服薬を処方されたり、市販のこども総合風邪薬(シロップ)が家にいつもありました。
    その頃に比べると、風邪はウイルスだから抗生物質は効かない、対症療法薬は風邪を治すものではない、むやみに薬を飲まない、発熱は体が細菌やウイルスと戦うために必要な反応だから、解熱剤を乱用して下げない、という考えが一般人にもずいぶん浸透してきたように思います。
    普段こどもが通っている小児科の医師も、薬は別にいらないかな、と言ってくれることもあります。
    しかし、小児科はただでさえ医療点数が低く、処方まで減らしてしまうと収入がどんどん落ちてしまいます。医療機関側の利益の兼ね合いがあれば、医師が不要と考える状態であっても処方する、という現状は変わらないのではないでしょうか。
    小児に対しては処方以外の処置や医療相談で医療点数を高く設定する(小児に対する医療処置は、抑制のための人手、丁寧な対応など成人以上のマンパワーと配慮が必要です)仕組みが、小児科での不要な処方を減らす一手となると感じています。

    この本に書いてある内容は、なかなか過激で一般的ではないのですが、不要な薬は使わない、薬を過信せず疑ってかかる、という姿勢は大事だと思います。しかし本当に薬が必要なときは、適正に利用するということも大切です。
    いずれにせよ、素人が勝手に判断するのは良くないので、信頼のおける医師を見つけ(これが大変なのですが…)、薬の必要性やリスクについて丁寧に説明を受け、納得して使うのが良いと思います。

  • 抗ヒスタミンと、
    たんきりとかいつも出される薬。効いてんの?害は?と気になっていたのでいい本だ。
    他の著者の意見も聞いてみたい。

    解熱剤や抗生剤のことや、正露丸のことは特に怖かったなー。
    メモは大量になるので、コピーして保存。

  • ◆きっかけ
    クーヨン2013年6月号。元来薬嫌いな私だが、それでも病院にかかる時には、お医者様が出したものだから安全だろう。早く治したいから。と特に 考えもせず(ググってどんな薬なのか多少調べることもあるが)、処方されたものを服用してきた。子供が生まれて、湿疹の薬をもらったとき等、気になりながらも必要だし、と使用している。が、こんな本があることを知り、神経質になり過ぎるのは避けたいが、知識として参考にしたいと思った。2016/7/22

  • 薬とのつきあい方を考えさせられる本。
    疑わしきは使わず、という立場からのもの。エビデンスは?という疑問が浮かぶ部分もあった。

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著者プロフィール

浜 六郎(はま ろくろう)
医師(内科・疫学)。1945年、徳島県生まれ。1969年、大阪大学医学部を卒業後、大阪府衛生部を経て、1997年まで阪南中央病院に勤務。1997年、医薬ビジランスセンターを設立。製薬企業から独立した専門家向け医薬品情報誌『TIP(正しい治療と薬の情報)』を創刊(1986年)、副編集長。一般向け医薬品情報誌『薬のチェックは命のチェック』(季刊)を創刊(2001年)。2015年から両誌を統合し、「薬のチェック」とし、現在に至る。著書に『薬害はなぜなくならないか』(1996年、日本評論社)、『ひとめでわかる のんではいけない薬大事典』『読んでやめる精神の薬』(以上、金曜日)、『「薬のやめ方」事典』(三五館)、『高血圧は薬で下げるな!』(KADOKAWA)ほか多数。

「2020年 『飲んではいけない!薬と感染症 “コロナ特効”ホンマかいな?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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