「甘い香り」に潜むリスク 香害は公害

著者 :
  • ジャパンマシニスト社
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880493374

作品紹介・あらすじ

Ⅰ 香害で苦しむ人が7000人
①香りつき製品のニオイで被害/②初のアンケート調査で、驚くべき結果③エスカレートする「香りブーム」/④香料の90%以上は、石油由来の合成香料⑤いろいろある香料の抽出方法/⑥香料の健康影響

Ⅱ 柔軟剤と香り・消臭カプセル
①柔軟剤には、何が入っている?/②米環境保護庁が公表したこと③香り・消臭商品の新技術「マイクロカプセル」/④マイクロカプセルは人体を汚染!⑤マイクロカプセルの80%は河川に/⑥ワイシャツのクリーニング、切手や絵本にも

Ⅲ 甘い香りに潜むリスク
①アロマデフューザー、よい香りが作業効率を高める?/②香りつき製品からホルモンかく乱物質/③有名ブランドの香水からも環境ホルモン/④香料のもうひとつの危険性?「光毒性」/⑤香りつき製品に使われる物質の約半分は人体に有害/⑥25の香りつき製品から133種類の有害物質/⑦香りつき製品による健康影響—海外の研究論文/⑧天然、オーガニックだから安全?⑨アロマにも、ちょっと注意を⑩消毒剤の多用で慢性閉塞性肺炎のリスク上昇
コラム1 嗅覚はいのちの危険を知らせる生命維持の要/コラム2 香害は第2の“受動喫煙”/コラム3 誰でも香害被害者になる

Ⅳ 海外の香害対策と日本
①より安全な選択としてフレグランスフリー製品を推奨/②フレグランス・フリー・ポリシー(香り製品自粛の方針)/③アメリカ 学校での香害対策の最前線/④アメリカの市民団体、P&Gに成分開示要求/⑤アメリカでは、7種類のフレイバー(食品香料)使用禁止/⑥国内の香害対策、進む地方議会の動き(香料自粛の呼びかけを行っている都道府県および市町村・区)
⑦香りつき製品、有害物質の規制は?/⑧薬機法(旧薬事法)の規制対象外

新たな空気公害 「香害」から家族を守るために

感想・レビュー・書評

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  • 通勤・出社が苦痛になる人も~「香害」という化学物質過敏症~|Dr.純子のメディカルサロン|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト
    https://medical.jiji.com/topics/2613

    『香害は公害──「甘い香り」に潜むリスク』。9月10日発売 近隣配布用チラシも作りました。|ジャパンマシニスト社|note
    https://note.com/japama/n/n64aebfd7897f

    「甘い香り」に潜むリスク香害は公害 | japama
    https://japama.jp/kougaiwakougai/

  • 香料の濫用に辟易している1人です。内容については、予防原則は理解するけれど、少しハザードに寄りすぎなところはある。わかっていることは少ないけれど、臨床医学などで提案されていることは種々あるので、機序やリスクについての引用があると良かった。値段は周知目的なら少し高いかな。

  • 「香料の90%以上は、石油由来の合成香料」

    気をつけないとですね。

  • この手の本をいくつか読んでいて、そうそう私も同じ症状に悩まされているという共感をもちつつ、さて、このまま暮らしていけるのだろうか?という不安に駆られることも多い。改善策や対策も書かれているけれど、ちょっと最後の切り札には届かないかな。嘆願書的な印象を受けた。科学的根拠と理論展開で、発生源を断つことはできないものかと考える今日このごろ。

  • 隣の家のベランダの柔軟剤の香りで、体調不良になったのは2009年か2010年。それから電車に乗っているとキツイ匂いで似たようなことが起きてマスクを持ち歩くようになった。年表によると、アメリカ産の香料使用製品の出荷時期と重なる。香料の90%以上は、石油由来成分の合成香料。洗剤や柔軟剤に人工香料が使用されていれば、排水で流され、海に到達する。海の汚染のニュースを見ると、生活排水を見直す時期だと思う。人工香料に敏感なのは少数派で、感受性が高いらしい。嗅覚は危険を察知する大切な器官。今週は、神奈川で異臭の通報が相次ぎ、成分分析して原因究明すると報道。このことからも大切な五感。マイクロプラスチックは、ウイルスが付着して拡散されることも想定される。新型コロナウイルスは、プラスチックに付着しやすい。外出時にマスク必須の今、香りって必要なのかな思う。香りに苦しんでいる人が認知度が高くなることを願う。

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著者プロフィール

NPO法人「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」理事。第1回高木仁三郎市民科学基金の助成を受け、化学物質の次世代影響などの研究・調査。著書に『新農薬ネオニコチノイドが日本を脅かす』(七つ森書館)、『知らずに食べていませんか?ネオニコチノイド』(高文研)。共著書『虫がいない 鳥がいない』(高文研)、『環境ホルモンVol 1-4』(藤原書店)、『食と農の社会学』(ミネルバ書房)、『カネミ油症 過去・現在 未来』(緑風出版)、『Left behind the Yusho』(カネミ油症被害者支援センタ―編)、共訳書『がんと環境』(藤原書店)、『レイト・レッスンズ 欧州環境庁環境レポート』(七つ森書館)など。海外の医学雑誌Lancet (2000)、Reproductive Toxicology (2010)に、環境ホルモンの生殖毒性に関する論文などを執筆。市民の立場で化学物質の危険性について研究し、広く社会に周知するために活動中。

「2017年 『知ってびっくり 子どもの脳に有害な化学物質のお話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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