- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784880651934
作品紹介・あらすじ
ホールや劇場、公園、駐車場など「公の施設」の管理運営が、自治体の指定を獲得した民間企業やNPOなどに委ねられるようになって、はや3年。施行前とは、明らかにちがう動向が見えてきた。
本書は、指定獲得までのノウハウや管理者になってからの新たな業務などを、実践の現場から詳細にレポート。ロングセラーとなった前作を凌ぐ量・質で、現行の担当者はもちろん、実務家にも、新規参入を考えている団体・個人にも待たれていた一冊。
6万1565件(総務省調べ)にまで激増した全国の指定管理者が直面する、話題の制度の「いま」と「これから」。発売当初もっとも売れた「指定管理者本」待望の続編!
感想・レビュー・書評
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指定管理者制度の光と影をまとめた一冊。指定管理者制度導入の前まで、直営と公共団体への管理委託制度によって公的施設が運営されてきたが、指定管理制度の導入により、直営か、指定管理制度のどちらかを選択するようになった。
本書でも述べられているが、公共施設を民間などに指定管理してもらうことが「善」ではないということだ。そして、その理由として、歳出削減ばかりに目が行ってはならない。公共施設の政策的ミッションは何なのかをしっかりと鑑みるべきだ。何のための施設なのかをしっかりと議論することで、その管理の仕方が直営なのか、民間などへ指定管理してもらうのがいいのか、見えてくるはずである。指定管理制度は目的のための手段にしか過ぎない。手段が多様化されることはいいことだが、政策的ミッションからぶれてはいけないだろう。
それを肝に銘じられる一冊だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
桧森 隆一先生著
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指定管理者制度の運用が始まった。ビジネスチャンスと捉える会社。存在意義を改めて認識した自治体。想いを実現するチャンスと捉えるNPO。様々な思惑を持ち始めた制度が今どうなっていいるのか、という点を学者や現場の人間からの文章で分かりやすく解説している。実際に施設運営の一部を仕事としている私にとって非常に共感できることも多かった。公益的な仕事を私企業が担える時代がやってきた、ということを感じ、考えさせられる一冊。