- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784881355664
作品紹介・あらすじ
性能面での劣性から顧客の目をそらし、いかにしてインテル製チップで市場を占めるか-新製品開発にエネルギーを注ぐ一方で、徹底したライバル壊滅キャンペーン、厳しい勤務査定、退職者への脅しがくり広げられ、インテルは世界最強の半導体メーカーとなった。ここにそのインテルの「内側」が明らかになる。
感想・レビュー・書評
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インテルそしてAMDの歴史を振り返るために、昔の本であるが読んでみた
ウィンテル時代に書かれた本で、今なお強大ではあるが、最強だった頃のインテルに対して著者が多少皮肉った書き方をしているが、下調べもしっかりしてるし、適度に面白いエピソードを散りばめたりで読みやすい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリコンバレーに興味があったので、インテルに興味を持ちました。上下巻と分かれているので大作です。
作者は、ティム・ジャクソンです。本の内容としては、インテルとADMの生い立ちから始まり、インテルで仕事をするメンバーの紹介になります。
最近自分は、仕事を効率優先であり、泥臭いことを避ける傾向にありますが、本書を読むと、そんなことでは今のインテルのようになれないと思いました。少し引用します。
「成功は、もっと泥臭い部分での努力の集積がもたらした。・・・インテルを覇者に押し上げたのである。」
「われわれ創業者の予測するスピードで成長することになれば、あなたは腫れ上がったチームの管理運営を任されることになる。・・・以前の職場でなしてきた仕事より、よほど低レベルの仕事をしなければならなくなるだろう。」
自分は、シリコンバレーの華やかさもこの本で知りました。
「毎週金曜の夜は、あちこちの会社のエンジニアが郊外の酒場「ワゴン・ホィール」に集まって、ゴシップの交換を楽しんだ。・・・バーの壁のもっとも目立つ場所には、集積回路の内部を大きく拡大した写真がかかっていた。」
個性豊かたなインテルのメンバーの話が多く、インテル創業時に興味にある方、エンジニアの方にお勧めします。個性豊かなメンバーをどのようにムーアとノイスがまとめていったかも本書の興味のポイントだと思います。 -
先が見えなかったであろう設立当初から、70年代80年代のことが書いてあり、70年代から始めたことが、現在でも社内に根付いていることに、伝統というか文化を感じた。
また、アンディ・グローブという人には、他の人間と同じく問題はいろいろあったようだが、カリスマ性、リーダーシップも持っていた人なんだと思った。
先代がつくったよい文化はこのままずっと引き続けていって欲しい。 -
星の数は並べ方を整理するためのもので、ランク付けとして使っていません。