「なぜ3割間伐か?」林業の疑問に答える本

著者 :
  • 全国林業改良普及協会
5.00
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 8
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784881383186

作品紹介・あらすじ

そもそもが理解できれば、すっきり納得の仕事が出来る。

林業の現場から寄せられる質問・疑問に、森林科学者・藤森隆郎が答えます。仕事の意味、技術の根拠が分かれば林業は楽しい。森のことをよく知り、社会のことをよく考え、将来に対して責任を持つという姿勢の中で、森林・林業に対する考えを持つということで、仕事に対する誇りが生まれてくる。

「なぜそうなのか?」を問い続けてほしい。
仕事への誇りを持ち続けるためにも。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 仕事の意味、技術の根拠が分かれば林業は楽しい。
    そもそもが理解できれば、すっきり納得の仕事が出来る。森林科学者・藤森隆郎が答えます。「なぜそうなのか?」を問い続けてほしい。仕事への誇りを持ち続けるためにも。(2015年刊)
    ・はじめに
    ・質問1 造林のことはどうなっているのか?
    ・質問2 豊かな森とは?
    ・質問3 森づくりの目標とは?
    ・質問4 生産と環境を両立できないか?
    ・質問5 技術の根拠はどこにあるのか?
    ・質問6 安く使える労働力という発想には反対
    ・質問7 きれいな森、いい山の条件とは?
    ・質問8 伐採跡地、裸地は放置しておいても森に戻るのか?
    ・質問9 大径材のゆくえ
    ・質問10「低質材」と切り捨てていいのだろうか?
    ・質問11再生可能エネルギーで自給できる農山村地域の存在
    ・すべての答えの奥にあるもの

    タイトルに魅かれて購入。なぜ3割間伐なのか知りたかったのだが、本書を読んでもその答えは得られない。
    本書の肝は「なぜそうなのか?を問い続けてほしい」という点にある。ゆえに、著者も、簡単に答えを教えてくれないし(考えるためのヒントは教えてくれる。)、そもそも自然は千差万別、一律な、答えがあるはずがないのだ。平易な言葉で書かれており、わかりやすい。知的な刺激を受ける本である。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1938年京都市生まれ。農学博士。
1963年京都大学農学部林学科卒業後、農林省林業試験場(現在の独立行政法人森林総合研究所)入省。森林の生態と造林に関する研究に従事。研究業績に対して農林水産大臣賞、日本森林学会功績賞を受賞。1999年、森林環境部長を最後に森林総合研究所を退官。社団法人・日本森林技術協会技術指導と青山学院大学非常勤講師を務めた。気候変動枠組み条約政府間パネル(IPCC)がノーベル平和賞を受賞したことに貢献したとしてIPCC議長から表彰される。

主な著書
『枝打ち―基礎と応用―』(日本林業技術協会)、『森との共生―持続可能な社会のために』『森林と地球環境保全』(いずれも丸善)、『新たな森林管理―持続可能な社会に向けて』『森づくりの心得 森林のしくみから施業・管理・ビジョンまで』『「なぜ3割間伐か?」林業の疑問に答える本』(いずれも全国林業改良普及協会) 、ほか

「2021年 『林業改良普及双書No.163 改訂版 間伐と目標林型を考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤森隆郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×