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- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784882026747
作品紹介・あらすじ
“走る哲学者・原章二”のカナダ体験!バイリンガル都市モンレアル=モントリオール、せめぎ合う英語とフランス語、多文化社会の光と影、先住民族……。異境での言語体験に裏打ちされた知的エッセイ。「ケベック州は、1960年代の「静かな革命」において、政治と癒着していカトリック教会に見切りをつけた。ケベック解放戦線のラディカリズムも短期間で破産した。宗教の光が射さず、原理主義も地に堕ちたことが、日常的な英仏言語闘争の特徴をかたち作っている。やりきれないと同時にやさしく、執拗であるとともに寛容であるこの状態を、むしろポジティブなことだと思う。多文化・多言語の社会はすこしずつ変化して、どこかわからないところへ、しかしなぜか異境とは思われないところへ、開きつづけてゆくしかない。バイリンガルであるとは、単に二つの言語を使ってなにかを処理することとはちがう。(「あとがき」より)