二つの言葉の町モントリオール;カナダ・ケベック文化紀行

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  • 彩流社
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882026747

作品紹介・あらすじ

“走る哲学者・原章二”のカナダ体験!バイリンガル都市モンレアル=モントリオール、せめぎ合う英語とフランス語、多文化社会の光と影、先住民族……。異境での言語体験に裏打ちされた知的エッセイ。「ケベック州は、1960年代の「静かな革命」において、政治と癒着していカトリック教会に見切りをつけた。ケベック解放戦線のラディカリズムも短期間で破産した。宗教の光が射さず、原理主義も地に堕ちたことが、日常的な英仏言語闘争の特徴をかたち作っている。やりきれないと同時にやさしく、執拗であるとともに寛容であるこの状態を、むしろポジティブなことだと思う。多文化・多言語の社会はすこしずつ変化して、どこかわからないところへ、しかしなぜか異境とは思われないところへ、開きつづけてゆくしかない。バイリンガルであるとは、単に二つの言語を使ってなにかを処理することとはちがう。(「あとがき」より)

著者プロフィール

はら・しょうじ)1946年、静岡県伊東市生まれ。1970年早稲田大学文学部卒業。
パリ大学博士(哲学)。現在、早稲田大学教授。哲学・美学専攻。
主な著書に『加藤一雄の墓』(筑摩書房、1987)、『フレネ自由学校だより』
(共著、あゆみ出版、1990)、『《類似》の哲学』(筑摩書房、1996)、
『近代の映像』(青弓社、1996)、『ただ走る哲学者』(平凡社、2000)、
『二つの言葉の町モントリオール』(彩流社、2000)などが、
主な訳書にジャンケレヴィッチ『死とはなにか』(青弓社、1995)、
フォシヨン『ピエロ・デッラ・フランチェスカ』(白水社、1997)、
『レンブラント』(彩流社、2002)、アンリ ベルクソン『 精神のエネルギー
 平凡社ライブラリー』(平凡社、2012)、『思考と動き 平凡社ライブラリー』
(平凡社、2013)などがある。

「2013年 『人は草である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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