ドラマトゥルク: 舞台芸術を進化/深化させる者

著者 :
  • 三元社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883032785

感想・レビュー・書評

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  • まさに僕の果たしている役割はドラマトゥルク的なものなんだな、と思った
    僕は演劇関係者ではないけども、自分のプロジェクトにおいての立ち回りはまさにドラマトゥルクだな、と思った

    そして、そういう立ち回りの指針になるのでは、と期待して読んだのでバッチリだった

    ただ、ドラマトゥルク本人ではなく、あくまで研究者による調査、観察なので、体系的ではあるが、血は通ってない内容と感じた
    実体験の伴った内容ではない

    「老いと踊り」という本を読んでて出てきた見慣れぬドラマトゥルクという言葉に惹かれてこの本を読んだんだけども、ドラマトゥルク当人の言葉としては、「老いと踊り」の中心であり、この本にも出てくる中島那奈子さんの言葉のほうが響く

    演出家や俳優がまず生み出すものを、最初の試作品ととらえ、その最初の観客者としてフィードバックをうんでいく、という制作ドラマトゥルギーの役割、うんうん、とても(シロートなりに)よくわかる
    観客ドラマトゥルギーについても、よくあるマーケティングやプロモーションの本では語り得ない観客との関係の在り方が描かれてて、そうそう、こういう関係性からよね、これからの時代、と思った

    がんばろ

  • おれがしたいのは、これなのだ

著者プロフィール

慶應義塾大学文学部教授。演劇学・ドイツ演劇。
著訳書に、
『在と不在のパラドックス  日欧の現代演劇論』
(平田栄一朗 著、三元社、2016年)、
『ドラマトゥルク 舞台芸術を進化/深化させる者』
(平田栄一朗 著、三元社、2010年)、
『バルコニーの情景  ドイツ現代戯曲選30
 第22巻』
(ジョン・フォン・デュッフェル 著、平田栄一朗 訳、
 論創社、2006年)他がある。



「2021年 『文化を問い直す 舞台芸術の視座から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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