- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883205783
感想・レビュー・書評
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"世間の動向を見極める、ひとつの視座を提示しているのが本書。
210の視点が語られている。それぞれの視点の世界を検証することができるよう参考文献が掲載されている。ブックガイド的な使い方もできる。
いろいろな角度から物事をみることの大切さを学べた。"詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前著と比べるとパワー不足だが、言葉の切れ味とアジテーションは衰えていない。テレビや新聞の報道では窺い知るのことのできない支配構造を読み解く。ナオミ・クライン著『ショック・ドクトリン 惨事便乗型資本主義の正体を暴く』の後塵を拝する格好となったが説明能力は決して劣っていない。
http://sessendo.blogspot.jp/2014/07/210.html -
国民の白痴化
白人の経済的侵略の手法
新聞・テレビ等旧メディアと支配者層との癒着
などなど読んでいて目眩がしてくる『略奪者のロジック』が過去に実際におこった出来事を元に紹介されている。
これらの手法がとられる際に、それを決める人達におそらく悪意はないのだと思う。自分たちが得をするために損を衆愚に押しつける。誰でも立場が違えばやっていることだ。
これを読んだ国民に「立ち上がり、構造を変えろ」というのは酷だと思う。自分の生活で手一杯なのだから。
しかし、自分たちが支配され、都合良くコントロールされ、そしてそのことにすら気づいていないことは自覚すべきだ。
そして、自分の力で生きていく覚悟をしなければならない。
政府や企業が助けてくれることはない。 -
・フリーターこそ終身雇用だ。-南部靖之(パソナ社長)
・文明の基準を向上させるために利用すべき資金が、生まれるべきではなかった人々のために使われている。-フランシス・コルトン(英人類学者)
・余剰資本や過剰に生産された製品のはけ口として海外市場が必要になった。-ビル・トッテン(アシスト社長)
・自由貿易は多国籍企業だけが利益を得る仕組みである。-バラク・オバマ
・アジア太平洋地域から国益を得る。-バラク・オバマ