地図から消えた村 琵琶湖源流七集落の記憶と記録

著者 :
  • サンライズ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883257553

作品紹介・あらすじ

1969年、長浜市広報課勤務になった著者は「今の北近江の風景や暮らしを写真の残せば歴史になる」と言われたことが契機となり、滋賀県北部の民俗や人々の暮らしを中心に記録を残してきた。高度経済のもと大きく変貌する農村の記録をまとめた北近江 農の歳時記』を2000年に上梓、第5回自費出版文化賞大賞を受賞する。
今回は、過疎や大型ダム建設によって離村した7集落の人々の在りし日の暮らしの写真とともにその写真展に参加した人々の姿をまとめ、村と人々の記憶と記録を収録。ダム建設は中断し、村は水底には沈まなかったが、地図から集落の名前は消えた。巻末に掲載された人々が暮らした姿、離村間もないころ、そして大自然に飲み込まれた今の姿から、著者は「人は去っても山河は変わらず、人の営みは自然からの借り物であったことに気づかされた」とつぶやく。撮影を開始して25年後人々は離村、そして今日まで27年という半世紀の記録。最初はカメラを向けると背を向けた人々も次第に「まあ上がって」といわれるようになる。やがて消えるこの暮らしや風景を撮っておかないとという使命感が著者の背を押し続けたのであった。

感想・レビュー・書評

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  • 琵琶湖の源流・高時川(奥丹生谷)の 記憶と記録を伝える写真集を発行したい! - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
    https://camp-fire.jp/projects/view/486789

    50年間で30万枚!「離村集落」を撮り続けた膨大な記録写真の展示 - しがトコ
    https://shigatoco.com/toco/kohoku_archive2021/

    サンライズ出版 » 地図から消えた村
    https://www.sunrise-pub.co.jp/isbn978-4-88325-755-3/

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著者プロフィール

1942年滋賀県長浜市に生まれる。長浜市役所勤務のあと、長浜城歴史博物館館長、国友ミュージアム館長などを歴任。カメラを持ち始めたのは長浜市広報担当職員時代から。父祖から受け継いだ田畑を耕作しながら、地元の暮らしや民俗の取材を続ける。湖北の農村の作業を追いかけた『北近江農の歳時記』は第5回日本自費出版文化賞大賞を受賞。

「2022年 『地図から消えた村』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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