クレリア: えだのうえでおきたできごと

  • らんか社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784883301324

感想・レビュー・書評

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  • 青虫のクレリアが気持ちよさそうな枝を見つけて休んでいると、クモやバッタやてんとう虫が来て、そのたびにクレリアは体を縮めて、場所をゆずる。そのうちにクレリアは小さくなって消えてしまう。虫たちは、クレリアをさがしたり、「たがね虫」のポスターを作るが、クレリアはでてこない。虫たちはもう一度ありがとうを言いたいので、クレリアを待っている。
    ※クレリアはいやいや場所を譲ったのではないんだよね。いなくなったからこそ、クレリアの優しさが残るね。

  • この本は、えだの上でおきたことが書いてあります。えだでやすもうと思ったら、友だちが来て、夜きつくてきえてしまったので、びっくりしました。

  • 木の枝の寝床を他の虫たちに譲って体を縮めてついには消えてしまう

  • あおむしのクレリアは一日中歩き回ってくたびれていました。
    ちょうどその時、寝そべるのにピッタリの長い枝を見つけます。
    「ああ、いいきもち」
    クレリアが枝に寝ているとクモがやってきました。
    「ぼくにもやすませてくれない?」
    クレリアは気持ちよく場所をあけます。
    その後も次々と色んな虫たちがやって来て、とうとうクレリアはいなくなってしまう。

    というお話です。
    読む前は設定だけで、ちょっと悲しいお話なのかな?と思いましたが全然そんな事はありません。
    心温まるお話、そして深いお話だと思います。

    以前こんな事がありました。
    私が一人でベンチに座っていると子供を連れた女性二人組が私のいるベンチにやって来ました。
    他にもたくさんベンチは空いてるのに・・・。
    それで、自然と私はそのベンチを離れました。
    その後、その女性たちはお礼を言うでもなく、普通におしゃべりをしていました。

    これはすごく象徴的な出来事でしたが、私は普段の生活でもこういう事が多く、その度に何となく悔しくて悲しい気持ちになります。
    でもそれを表に出すと悔しいので、何でもない風をしています。

    それがこのお話のクレリアと違う所です。
    クレリアは虫たちがやって来た時、ほほえんで場所をあけます。
    そして、そんなクレリアに虫たちも感謝します。
    まず、虫たちは最初、クレリアに「ぼくもやすませてくれない?」と聞く。
    そこが違う。

    つまり、私の場合は向こうが言う前から自分で何となくその場に居づらくなって、嫌になって逃げ出してしまう。
    場を譲ってしまう。
    だから相手は何も聞かないし、お礼も言わない。
    向こうにしたらどこかに行きたいから勝手に行ったんだくらいの感覚でいるんだろうと思う。
    それなのに、勝手に悔しがって、悲しくなっている私・・・。

    物語の最後でいなくなったクレリアを虫たちは探し回ります。
    張り紙まで作って。
    そんな風に思われるクレリアは実はどこにも行っていない。
    ちゃんと虫たちの心の中にいて、だからこそ夢の中にまで出てくる。
    私もこんな風に思われるなら気持ちよく場所を譲れるだろうと思います。

    相手の気持ちを勝手に慮って自分の居場所を譲ると、結局自分も悲しいし、相手も感謝も何もない。
    まずは自分を大切に、そして相手を思いやる。
    それでいいよ・・・とさわやかに思えるお話でした。

  • 幼児〜小学校低学年向け。ラストに?マークがつくような作品でした。

  • 再読記録に。

  • 園発表会の劇の絵本です。 by Vitesse

  • ちょっとひねくれた読み方をすると、なんだか哀しい絵本。
    素直に読むと、とても優しい絵本。
    不思議なストーリーだった。
    クレリアはどこにいるんだろう。

  • これは読んだ後のほうが楽しい。
    作者からの言葉でクレリアを見つけようときっと思うはず。
    寝る前に「クレリア、夢であえるかもしれない。うーちゃんのベットの下にいるかな」とか、
    お散歩しながら探してみたり。
    自分が子供の頃、お話の主人公が本当にいるみたいに思っていたあの気持ちを思い出し、
    そんなうーの気持ちを大切にしてあげたいとおもいました。

  • 色合いいい。
    ちょっとずつ縮んでいっていなくなっちゃうのはいいんやけど、
    なぜあの枝にみんなよってくるのか謎wwww

    探し人っぽいポスターがついてるのは可愛い^^

    値段が高い(;;)

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