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<太陽柱>
大気光学現象の一種で、日出または日没時に地平線に対して垂直方向へ、太陽から炎のような形の光芒が見られる現象です。これは、雲の中にある六角板状の氷晶が、風が弱い場合にほぼ水平に浮かび、その表面で太陽光が反射されることによって生じます。太陽柱の中心は太陽と地平線を挟んで対称の位置にあり、氷晶の水平からのずれのためにその上下に広がって見えます1。また、同様の現象は月の光によっても起こり、月柱と呼ばれます。太陽柱は、特に寒い地方や寒い時期に観測されやすいですが、季節を問わず、上空の雲が氷晶で構成されている場合には、世界中の様々な場所で見ることができます。
<観測条件>
太陽柱を見るためには、特定の条件が整っている必要があります。以下の条件が揃った時に太陽柱が観測される可能性が高まります:
気温: 氷点下10度から20度以下の寒い気温で、空気中の水分が氷晶となりやすい状態です。
天候: 雲の中に六角板状の氷晶が存在し、風が弱い場合に氷晶がほぼ水平に浮かびます。
時間帯: 日出または日没時に地平線に対して垂直方向に光が伸びるため、この時間帯が観測に適しています。
地理的条件: 寒冷地、特に北海道のような地域では観測されやすいですが、条件が整えば他の地域でも観測可能です。
これらの条件が揃うと、太陽の光が氷晶に反射して、地平線上に炎のような光の柱が現れる太陽柱を見ることができるかもしれません1ただし、これらの条件が整っても必ずしも太陽柱が見られるわけではなく、運も必要です。