レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ (TH Literature Series)
- 書苑新社 (2022年12月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883754854
作品紹介・あらすじ
熱烈なファンを擁する《レディ・ヴィクトリア》シリーズ、待望の新刊!
先行するシリーズの前日譚。ここから物語が再び始まる。
ヴィクトリア朝ロンドン、レディが恋した相手は……
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生まれる前のわたくしたちは、
互いに翼を連ねて飛ぶ鳥だった――
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ヴィクトリア朝ロンドンを舞台に、
天真爛漫なレディと、国際色豊かな使用人たちが謎に挑む
傑作ミステリ《レディ・ヴィクトリア》シリーズ。
待望の書き下ろし新作!
過去の異国を舞台にした小説は、ディテールの書きこみが肝になる。
今回は枚数制限の枷を外させてもらい、思い切り書きこむことにした。
筋書きのみならず、細部描写を楽しんでいただけたらと願っている。
――篠田真由美
★装画:THORES柴本★
描き下ろし口絵付!!
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チャールズに逝かれてから、こんなふうに気持ちが動いたのは初めてなの。
なにもかもが灰色で、心が火の消えた暖炉のようになって、
目を開けたまま石になってしまいそうだったのに、
やっと心臓が動き出した気分なんですもの。
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◎目次
プロローグ ローズは奥様に昔話をねだる
第一章 パリの巡り会い または、それは平手打ちから始まった
インタールード・Ⅰ
第二章 築地ホテル館の殺人 または、燔祭の子羊はいずこにあるや
インタールード・Ⅱ
第三章 屍天使の冬 または、セイレーンは翼を連ねて飛ぶ
エピローグ ローズは思いを新たにする
あとがき
感想・レビュー・書評
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物語を語りべ調で、スピード感ある進め方は嫌いじゃなかったけど、ただトントン拍子に進みすぎでは?とも思わなくもない。
歳の差を否定する訳じゃないし、正直"オジ専"でもないけど、二人が恋愛関係になるのはどうなのかなぁって。
せっかく口絵の描き下ろしの一枚で"家族"揃い踏みを見せてくれたんだから、もっとそれぞれが加わることになった事象なり事件なりで見せてほしかったし、その方が前日譚として読み応えが出たように思う。
『書きたいように書いたとはいえないシリーズ』
『思い切り書きこむことに…』
正直に言うことは悪いことではないが、そう言われて嬉しく読み始める人はあまり多くはないだろう。
このレーベルから再刊と言われているが、どうなの?
このシリーズは面白いですか?
ストーリーに足りない部分はあったのですか?
どういう形で出版するのか推移を見守ることにする。
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大好きなシリーズの前日譚。
ああ、彼らにはこういう過去があってこそのあの関係なのだ。
ヴィクトリアのチャールズへの想いの深さも胸にくる。
彼女の芯の強さにも。
もっとも、ご本人も自覚しているように、チャールズの妻子への扱いは、ね。。。妻が意固地になったのにも何かいろんなわけがありそうで。
最終話のスザンナが気の毒だった。弱くて、弱さゆえのずるさもあったけれど、でも、、、
ミス・シレーヌはそうだったのか。
そして、物語は始まっていく。シリーズの最初から読み返したくなる。あとがきに触れている件が実現するのが楽しみ。 -
●熱烈なファンを擁する《レディ・ヴィクトリア》シリーズ、待望の書き下ろし新作!先行するシリーズの前日譚。ここから物語が再び始まる!〜ヴィクトリア朝ロンドン、レディが恋した相手は 。装画:THORES柴本、描き下ろし口絵付!!
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