明日も愛してる (Holly NOVELS)

  • 219人登録
  • 3.92評価
    • (37)
    • (34)
    • (23)
    • (5)
    • (4)
  • 31レビュー
著者 : 安芸まくら
制作 : 深井 結己 
  • 蒼竜社 (2008年8月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883863549

明日も愛してる (Holly NOVELS)の感想・レビュー・書評

  • きれいなお話だったし、作者さんがすごく力を入れて書かれたのがわかった。

    私は二人の姿を幸せだと思えず、最後に何とも言えない気持ちになった。物語の最後は二人の幸せそうな姿で締めくくられていても、今後のことを考えると辛すぎる気がする。
    そもそも序盤、Hシーンから受の逃走までの攻の行動に賛同できず、本から心が離れてしまったので資質がなかったのかもしれない。

  • 記憶喪失モノです。そしてそれは、13分ごとに忘れてしまう前向性健忘という障害で、以前テレビで知った時には難儀な病気だな、家族はさぞ大変だろうなと思ったけど。

    この作品は障害そのものについては多くを語っていないし、医者も登場しません。それよりも、13分の関係になってしまった攻と受の心情がメインで、痛くない読後感。BLということを、きちんと意識してる筋立てです。

    攻である津田が、13分の中に込める深い愛情、これが切々と伝わってきます。あとがきに「前向きな攻め。納得いく感じ」という新聞の見出しエピがあったけど、津田はまさしく「前向きな攻め」そのもの。決して悲観することなく、ひたむきに楷を愛し続けている男です。

    もちろん、すぐに記憶を失くす楷のために大変な苦労をしています。監禁男呼ばわりされたりしても、憤ったりしません。逆にファイルを見せることを怠ったことを謝罪する津田に涙しました。
    「誰ですか」と毎度尋ねられたり、津田の胸の内を思うと同情しますが、それでも楷のために工夫を凝らし、時には悪気ない嘘もつきます。そのひとつひとつに楷への思いやりや愛情が感じられて、胸打たれます。

    記憶をすぐに失くす楷の視線で描かれているので、彼の気持ちがリセットされると同時に、読者もあれ?という感じで状況すぐには飲み込めず焦るのも面白いところ。楷の気分です。それにしても、津田はハウスキーパーになったり、監禁する悪い奴になったり、大変です。そこも、悲壮感なしで描かれているのがいい。
    楷が、初心になったりエロくなったりする様もうまく描かれています。

    楷って過去にどんな生活していて、成功した男だったのか、どうして津田と恋人同士になったのか、詳しいことが説明されてないのがじれじれするところ。たまに津田が楷に説明するのもなんだか真実なのかどうか謎だし。二人の暮らしぶりがとても気になる話です。しかも、恋人同士らしくデートしたりHしたり、小刻みな時間の中でえらく充実したラブラブ生活を楽しんでるのがすごい。
    忘れるから倦怠期は皆無。Hが何回でも楽しめる、と前向きな津田はさすがです。

    せつなさはあったりするけど、意外に愛があふれていて、とても13分で忘れてしまえるようなストーリーじゃないですよ。

  • 前向性記憶障害と、逆向性記憶障害を患う受けは13分しか記憶がないという……。
    恋愛するのも大変だろうな……と思うのでした。
    ちょっとシーン展開が細かいので☆4つ

  • 再読。
    今回、回収されずに散りばめられたままの色んな謎が気になったりした。
    櫂の財産とか、事故のこととか諸々。

    でもまあ、やっぱし泣いた、所々。
    妹との電話とか、記憶の扉を開けるところとか、魔法の話とか。
    やっぱ名作だと思うんだな。

  • 切ない。

    13分ごとに状況が目まぐるしく変わっていき、それに応じ優しい嘘をつきつづける攻。

    主人公の18歳からの人生や職業がまったくといって分からないけれど、その謎もこの作品の魅力。

    ほとんど謎のままで終わる物語の読後感もまた切ない。

  • これは凄い………!!むちゃくちゃ泣きました。最後の五ページくらい泣きすぎてページめくれなかったし、最後のページ見るだけで涙が出てきます。読み終わったあとで表紙を見てまた泣けるっていう。
    素晴らしい1日。人を愛するってすごく複雑なのにこんなにも単純なんだという描写がもう……!
    星無限大ですよ……!BLで書いてくれてありがとうとも思うし、そういうジャンルの枠を超えて素晴らしい話だと思います。今まで何故読まなかったと自分に問いたいほどです。
    この主人公視点大変だっただろうな……。そして中身も!あの文字があるから、このお話にさらに引き込まれるのです。こんな作品を生み出してくれた安芸先生に感謝します。

  • 不思議な、初めて読む手法の話でした。



    主人公の受け、櫂は事故で記憶障害となり、13分の間しか記憶を保っていられない。
    腕時計のアラームをセットして、次の自分へのメッセージを書いたファイルを絶えず側に置いている。
    そしてハウスキーパーという、泣きぼくろが印象的な悠児というイイ男が側にいてくれる。。。


    記憶障害の話はまあありますよね。でも13分だけしか保っていられず、13分後には違う年齢になっているというのは初めてです。
    高校生だったり大学生だったり。
    でもその彼は過去の彼であって、大人の櫂の記憶はない。
    大人の櫂の話は悠児の口から少しずつ語られるけれど、結局事故にあったということしかわからなかった。仕事?デリヘル?先生?機織り?
    わからないことだらけでした。
    エッチシーンばかりで、色々な設定、シチュエーションでのエッチしてるという話みたいな感じでしたね。
    13分後には違うタイプの受け設定で、また初めからの出会いからのエッチという流れ。

    それにしても、悠児の忍耐力には驚かされます。一日に何度も何度も自分のことを忘れられてしまい、誰?と怯える目線を投げつけられ、詰られ。
    よくぞ側にいてあげられますよね。

    側にいて世話をしてあげている、というのでは無く、櫂との新しい出会いを楽しんでいるみたい。


    でもでもやっぱり切ない。辛い。





    そして二人の裕福な生活の収入源が最後まで気になって仕方なかったです。成功した人というだけではねぇ(^^;;

  • 結構、こういう設定、好きなんですよ。
    不謹慎かもしれないですけど…
    安芸まくら作品、初読みです。

    自称ハウスキーパー(37)×前向性健忘の男性(35)
    オヤジ×オヤジ…になるのかな?
    でも、主人公(記憶障害)の感覚は17歳なので
    年の差的なノリです。
    記憶が13分しかできないという記憶障害の主人公に
    ずっと寄り添うハウスキーパー津田の心の動きや思いは
    ほとんど語られてない…なのに、葛藤などが伝わってきて
    甘くて、切なくて、やるせなくて…でも、幸せそうで…。
    時間にして13分の物語がいくつも連なり
    一つの物語になっている…とても不思議な、良いお話でした。
    (面白い工夫も仕掛けてありました。)

    沙粧的チェックで言えば…エロいです。
    いや~、生々しかった。
    きっと…いや、絶対にホモAVを見たせいです。
    (アレを見てからベッドシーンがやたら生々しく感じる…いいのか?私)
    一日に何回するんだ?と思うくらいヤってます。
    絶倫だな…ハウスキーパー ツダ (笑)

  • ★4.5。最初の1ページの夢のくだりから泣いた…。うううおー…辛すぎる!コレ!いやー。切ないってレベルじゃない…。辛い。攻の気持ち考えたら、いっそご都合展開で奇跡的に記憶戻ってハピエンになればいいのにと思った。愛する人に殴られ逃げられるなんて…辛すぎる!辛すぎるので次は明るい甘々が読みたい。あるかな。探そう。あー辛い。魔法で記憶が戻ればいいのに。読み終わる頃に『明日も愛してる』というタイトルの重さにハッとして更に泣いた。

  • 記憶の容量、13分。そんな櫂と彼を愛する男、津田との濃密な(でもいつもの)1日のお話。
    なんて目まぐるしい時間だろうかと思うけれど、これが彼らの日常なのだ。
    櫂視点で進むので、混乱や焦燥の繰り返し。起きてる間は11分毎のアラームで覚えていたい大事なことの覚え直し。眠りについたら、全部リセット。起きる度に出会う津田は、状況に応じて嘘をついたりしてくれるものだから、読んでるこちら側も何が本当のことなのか櫂と同じに混乱しだす。
    ハウスキーパー?機織り?高級マンション?二人のはじまり?
    全てが謎のままだけど、津田が櫂を愛していることは揺るぎなく感じとれるし、ぐるぐるし通しで、ときに本気で逃げまわったりする櫂だってやはり津田を愛しているんだと感じとれる。
    覚えていなくても恋人。
    あのファイルに「恋人」として津田の写真が並んでいないことが、逆に彼らが恋人同士であることの証明のような気がする。
    作中何度も登場する言葉だが、自転車に乗れることは忘れても、自転車には乗れる。
     愛していることは忘れても、愛してる。

  • いろいろな意味で濃厚すぎて、読後の疲労感が半端ない。
    数多ある記憶喪失もの、とりわけ前向性健忘を扱ったものの中ではピカイチ。
    受は事故により13分しか記憶がもたない。
    しかも受視点であるため、過去にどんなことがあったか、どんな仕事で攻とどんな風に過ごしてきて、なんてことが一切触れられていない。
    ひたすら13分を繰り返し、そのたびに受はリセットされる記憶の中で生まれ変わります。
    攻はそれにひたすらつきあい、毎回毎回辛抱強く愛を向けます。
    読む側も13分リセットに付き合い、こりゃ濃厚だ何ヶ月経った……?
    と読後に溜息を吐きつつ考えると……

    これがたった1日の間に起こった物語だったことに呆然とし、そしてせつなさに胸が熱くなるわけです。

  • 朝、櫂は知らない部屋のベッドで目が覚めた。ついさっき、眠りにつくまで櫂は十八歳だった。しかし窓に映る自分の姿は、どう見ても高校生には見えないほどくたびれていた。「現在のおまえの年齢は35歳」…枕元に置かれたファイルにはそう書かれていた。戸惑う櫂の前に現れたのは、ツダと名乗る見知らぬ男だった。男に自分の「ハウスキーパー」だと告げられた櫂は驚くが…。―永遠に繰り返されるせつなく甘い愛の物語。

  • 1日の話。ハウスキーパーと自己紹介する津田が切ない。津田が櫂の傍に居ることの葛藤や忘れられてしまう事への困惑や全てを受け入れる決意が端々にみられて、こんな日常を津田が大切にしてるのが泣けます。
    櫂自身13分の記憶と現状を受け入れる辛さと、これからも記憶が減っていくことに対する気持ちを思うと胸が苦しいです。。
    花火での会話は何度読んでも切なくなります。病気の進行を考えると津田があの櫂に会えたのは、もしかしたら最後だったのかもしれないと思うと更に切なくなります。。
    痛い話でも衝撃的な事もないけど、心に重くのしかかる様な話です。

  • やっと手に入ったァアアア
    積読中。

  • 不思議な気持ちにさせられる作品
    読了後は妙にスッキリしました

  • 強烈な記憶喪失もの。
    んっと・・・・こんな映画がどこかにありましたが。
    でも、これはBLってことで、改めて拝見させていただきました。
    記憶が続かない?っていう・・・・。後天性の病気なんですけどね~
    とても切なくて、でも、甘い愛のお話。
    続編とか読みたい気もするけど・・・・まぁ、出ないだろうなぁ~
    ホーリーだし。

  • 繰り返される日常を一日切り取った、という感じ。前向性、及び逆向性の健忘という記憶障害により、35才の櫂は事故から5年で17年間の記憶を失っており、自身を18才と認識している上に記憶も13分しか留めておけない。一日に何度も新しくなる彼に悠児は自分を偽る嘘をつき続けるけれど、一貫してひとつだけ本当の事を伝える。これからも繰り返されるだろう嘘と彼の心を思うととても悲しい。
    彼らの過去や事故のあらまし、悠児の心情が作中で語られる事のないもどかしさはあれど、それが描かれないからこその作品なのかも知れないと漠然と思います。
    記憶を失う以前を思わせるような「櫂」の束の間の出現は悠児にとって喜びだったんでしょうか、それとも再度喪失を味わう悲しみだったんでしょうか。

  • 友達からストーリーを聞いて読みたくなった本。
    これは凄い!!
    究極のラブストーリーです!!!

    ※あらすじ
    朝、櫂は知らない部屋のベットで目が覚めた。ついさっき、眠りにつくまで櫂は18歳だった。しかし、窓に映る自分の姿は、そうみても高校生には見えないほどくたびれていた。「現在のお前の年齢は35歳」…枕元に置かれたファイルにはそう書かれていた。戸惑う櫂の前に現れたのは、ツダと名のる見知らない男だった。男に自分の「ハウスキーパー」だと告げられた櫂は驚くが…。永遠に繰り返されるせつなく甘い愛の物語。



  • とてつもなく大きな愛

    その一言に尽きる。
    心に残る話です。

    走って逃げだした櫂に
    自分が悪いと詫びる津田に泣かされます。
    素晴らしい愛の物語。

    一瞬、目を覚ました本物の櫂が残したプレゼント。
    とても可愛かったです。

    *********************

    ☆あらすじ☆

    朝、櫂は知らない部屋のベッドで目が覚めた。ついさっき、眠りにつくまで櫂は十八歳だった。
    しかし窓に映る自分の姿は、どう見ても高校生には見えないほどくたびれていた。
    「現在のおまえの年齢は35歳」…枕元に置かれたファイルにはそう書かれていた。
    戸惑う櫂の前に現れたのは、ツダと名乗る見知らぬ男だった。
    男に自分の「ハウスキーパー」だと告げられた櫂は驚くが…。

  • 半分くらいトンデモ描写ですが、それでも本当に面白かった。本当にこんな病気あるのかなあ?でも設定を上手く生かしていて本当に愛おしかったです。BLならではの無償の愛を見ました。

  • いろんなとこの評価が高かったので楽しみにしていたのですが、半分くらいで「……疲れた……」と本を置きたくなりました。
    攻めが偏執狂っぽくて怖かった。ミザリーかよ!こんな人に従ってて大丈夫かなって思いました。そら逃げるわな…
    献身的な介護を重ねるうちの一日ならアリかと思いますが、この「失敗した日」だけを切り取って見せられると、本人は忘れてるけど毎日こんな事されてるんじゃ…とゾッとしました。
    終盤に出てきた受けの本来の人格(?)が素敵だったのでもっと彼を見たかった…

  • 実は初めて記憶喪失ネタを読んだ。
    シチュ的には文句なしでツボでした。攻めの事考えると泣けてくるね
    けど、半分以上が濡れ場でビックリした。めくってもめくっても喘ぎ声がある・・・!
    主人公の性格やら出会いやらをもっと掘り下げて欲しかったなぁ。結局受けは何をしていた人なの?
    あ、あとあとがきであれが全部1日で起こった事だと知りました。
    攻めが早死にしそうだ・・・
    でも、タイトルがとても深いなぁと。

  • 前向性健忘(記憶が13分しか持たない)で逆行性健忘(18歳までの記憶しかない)な35歳主人公(受)視点。

    切なくて生々しくて痛くて悲惨な話なのに後味は悪くなかった。
    少なくともアンハッピーエンドではない。

    こんなこと言うのは楽屋裏を覗くようで無粋な気がするけど、津田(攻)視点の9年間が読んでみたい。

全31件中 1 - 25件を表示

明日も愛してる (Holly NOVELS)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

明日も愛してる (Holly NOVELS)の作品紹介

朝、櫂は知らない部屋のベッドで目が覚めた。ついさっき、眠りにつくまで櫂は十八歳だった。しかし窓に映る自分の姿は、どう見ても高校生には見えないほどくたびれていた。「現在のおまえの年齢は35歳」…枕元に置かれたファイルにはそう書かれていた。戸惑う櫂の前に現れたのは、ツダと名乗る見知らぬ男だった。男に自分の「ハウスキーパー」だと告げられた櫂は驚くが…。-永遠に繰り返されるせつなく甘い愛の物語。

明日も愛してる (Holly NOVELS)のKindle版

ツイートする