ふしぎな110番

著者 :
  • 彩図社
3.27
  • (5)
  • (8)
  • (13)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 105
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883928651

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「全く冗談じゃないよ~~」と、おまわりさんは思うかもしれないけれど、
    私は全く愉快なり♪

    110番する基準はどこにある?
    自己発生時!
    自分じゃ解決できない問題発生の時!
    見てはならないものを目撃しちゃった時!

    一体、そんな事態って一生に何回発生するの??

    驚いたのは、3・5秒に一回の電話が、
    また、国民の14人に一人の割合で110番した事があるそう。

    私の知らないあちらこちらで、そんな大事件が勃発しているのかっ…?!

    と、思いきや、
    え~… …  …
    電話の内要は?と言えば、それはそれは一気に気が抜けてしまう様なものばかり!

    通報者 「中学生くらいの男の子が空き地でバットを振り回していますっ!
    ひとりですっ!!」

    警察(…それって、バッティング練習してるんじゃ…?)


    通報者 「孫がおじいちゃんの顔を見ると泣くんです!
          それなのに、無理に顔をみようとやってきて、泣かせるんです!       これって虐待ですよねっ!?」

    警察(…おじいちゃんが不憫すぎる…)

    どんなにしょうもない通報でも、丁寧に応対している様子がとても可笑しい!

    当人達にとっては、おそらく(?)自分では解決できない大事件と判断したから通報したのであろうと思われるが、なにはともあれ、
    「110番さえそれば、解決してくれる!」
    と、国民に信じられている存在である事は間違いないし、

    また、「あんぱんまん」の様な呼べばすぐ助けに来てくれる。
    警察の立場とはそういう大事なポジションにあるわけだから、
    これからも、どんな小さな事件もおざなりにする事なく、
    真摯に対応して欲しいものだ。

    ネタは尽きないであろうから第2弾も望みます。

  • 警察に実際に寄せられた、ちょっと変わった110番通報が紹介されています。迷惑なものやほほえましいものだったり様々ですが、どれにも真摯に対応されていて頭が下がる思いです…。(えりも町)

  • ノンフィクション

  • 警察に本当に寄せられた110番通報。
    こんなことにも対応してくれる警察って、エライ!と思う一方、些細なことに手を取られるから、重大な事に手が回らなかったりするのでは?市民のわがままを聞くのは税金の無駄づかいになっちゃってるのではとも思う。

    が、
    笑える本である。参考にして、変なことでは警察さんの手を煩わせないようにしなくては。

  • ぷっと笑える話も多く、ほのぼのして平和な国だなと思うところもあるが、こんなしょうもない電話で繋がらなかったらどうすんねん、大丈夫かと思う気持ちの両方浮かんでくる。
    全体的にはまったりした空気感の本である。

  • 110番の人は大変だ〜。面白おかしく書いてあるけど、信じられない内容が多すぎる。他人事だと思って読むと笑ってしまうけど。

  • いやー、こんな理由で110番するんだなあ。
    対応する方は本当に大変だと思うが。

    最後の不安で電話してきた人に対する回答が
    心温まって良かった。

  • 元・警察署副署長による、
    「警察本部の通信指令課に「本当に」寄せられた110番通報」

    あっさりしているので1時間弱で読めた。

    今、仕事上かかわる人たちも、
    警察に電話したってしょうがない、という内容で電話している。
    常々、警察のみなさんお疲れ様です、と思っていたんだけれど。
    ・・・いやいや、こんなことでみんな110番してたんだ!!と驚きしかない。
    でも、それだけ警察って身近で、頼りたい存在でもあるんだろうな。

    警察ってなんだろう。
    そんなことに時間をかけてる暇ないよなあ…。もっと重大な案件があるよなあ…。

  • 笑えます。「こんなことで警察に電話するなよ~」と思うものもありますし、「うそは言ってないけど・・・」とか、「そこまでせっぱつまってたのね」とか、いろいろなネタが満載です。
    1ページひとねたなので、1時間もすると読み終わってしまいますが、警察のヒトは大変だ~。と思いつつも、滑稽な問い合わせに笑いがこみあげてきました。個人的には、「泣きじゃくった女の子からの電話」の話が秀逸でした。

  • 警察本部の通信指令課に本当に寄せられた110磐通報、
    という説明書きの通り、
    実際の入電をそのまま活字化したような「ふふっ」と笑えるエンタメ本。
    変に凝ったデザインではなくて、
    シンプルに淡々と通報内容を綴ってある点が逆におかしみを際立たせていて良い。
    で、通報内容に対していちいち冷静にツッコミめいたコメントが丁寧に付されているのも楽しい。

    **好きな通報**
    「ヤクザに借金で追われている。
     助けてくれ。
     …俺も同じ稼業だった。」

    「高速道13キロポスト付近、
     左側路肩を中型犬が北に向かって歩いています。」

    「車を買いたいんですけど。」
    →よく聞くと、車を買いたいが車庫証明について聞きたいとのこと。

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

昭和24年生まれ。昭和50年に県警察巡査(署外勤、強行盗犯係等)となり、巡査部長(署外勤・知能犯主任、警察本部捜査第二課特捜主任)、警部補(署盗犯係長、警察本部刑事総務課捜査共助係長)、警部(署刑事課長、機動捜査隊隊長補佐、警察本部捜査第三課補佐等)、警視(署刑事課長、通信指令課調査官、署副署長、警察本部次席等)を経て、平成21年に退職した。著書に「ふしぎな取調室」(彩図社)がある。

「2013年 『ふしぎな110番 特別編集版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

橘哲雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×