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- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884186180
感想・レビュー・書評
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黒色が基調の絵本。じっと見ていると何かが浮かんでくる。ヤギに導かれてガマにいる姫百合の少女と出会う話。途中一旦、池澤夏樹による沖縄戦などの解説があり、その後にひめゆり学徒隊で亡くなった211名の方の名前(ルビつき)が書かれている。そして黒田征太郎が一人一人に一輪の花を添えて描いている。声に出して名前を読んで欲しいそうだ。声に出して読んでみた。なんだろうこの感覚。もちろん顔も知らない人たちなのに、ずっしりときた感じだ。
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これぐらい語ることができたら良かったんだろうけど、この世からいなくなってしまっては、実際のところは話せない。
怖いも何も。
だからこうして生きている人たちが伝えるのね。
黒い黒い本。 -
ヤギと少年 池澤夏樹 スイッチパブリッシング
沖縄戦とひめゆりの生徒を題材にした絵本
洞窟の中での野戦病院で死に絶えた
患者と看病にあたった女学生たちの
身元すらわからない骨たちを
拾い集めて供養するまでの物語
ひめゆりの塔に刻まれたのは二百十一名で
死んだ場所も日付もわからない人も多い中
米軍の病院で死んだ記録の残るものもある
戦争もビジネスと言われる現在だが
天にツバ吐くが如く最悪のブーメラン現象をもたらすナンセンスとしか言いようがない愚かの極みだ
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