ワイアット・アープ (竹書房文庫 DR 5)

  • 竹書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884759025

感想・レビュー・書評

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  • 映画は見てないけど

  • この小説は一時期異様にのめり込み、携帯して何度も読み返した。クセの無い淡々とした場景描写・心理描写が西部劇の乾いた空気を感じられよかったと記憶している。人間的に主人公のワイアットより相棒のドクのほうが人間臭さを持っていて感情移入しやすい?
    映画のノベライズだが映画のほうは未視聴。なんとなく抱いている登場人物達のイメージや脳内で構築された世界感が崩れてしまうかもしれないので気になりつつも視聴は避けてきた。しかし初読からもう何年も経っているのでそろそろ観てみようと思っている。そしてまたノベライズを読んで改めて感想を書いてみたい。

  • 今から81年前の1929年1月13日ロサンゼルスで80歳の伝説のガンマンが死去す。

    その人こそ1881年、有名な「OK牧場の決闘」でモーガンと兄のバージルそしてドグ・ホリディと共に見事なガンさばきで悪漢をやっつけた、あの保安官ワイアット・アープです。

    私たちにとってそれは、映画『荒野の決闘』のヘンリー・フォンダであり、そして映画『OK牧場の決闘』のバート・ランカスターであり、あるいは映画『墓石と決闘』のジェームズ・ガーナーであり、一番ごく最近では映画『ワイアット・アープ』のケヴィン・コスナーであるのですが、なんとこれが実在の人物であるということをご存知でしたか?

    私は女だてらに小学生の頃に西部劇にはまってしまって以来二十余年、ともかくガンマンといい映画テレビのウエスタンといい、チャンバラを横目に見ながら追い求めて来て(時代劇もまた好きなものですから困ったものです)、逢坂剛×川本三郎『大いなる西部劇』や、六人のガンファイターと称した逢坂剛・川本三郎・菊地秀行・永田哲朗・縄田一男・宮本昌孝の共著『西部劇への招待』などを読んでも、ほとんど教わることがないほどマニアになってしまっているのですが、スクリーンに登場する名立たるガンマンたちが、あのビリー・ザ・キッドさえもが、まさか実際にいたとは思ってもみなくて、それを自覚したのがここ数年前というのですから呆れたものです。

    しかも晩年彼は映画監督ジョン・フォードと親交があって、時代の生き証人として自らの西部開拓史を目の当たりにした体験を話したということで、これはおのずと西部劇製作に大きな影響を与えるものだったはずですね。

    ガンマニアとしては、彼が愛用したというコルトピースメーカー(例の銃身の長いリボルバー)は16インチ(40センチ)という長さで、早打ちにはもちろん、手が大きくて指の長い私自身でも非常に使い辛くて困ったものでしたが、どうやら本当は使ったことのない作り話だったらしいですから、使いこなせなくて当然で安堵したということも思い出しました。

    それにしても、1929年という世界大恐慌の年に亡くなったワイアット・アープも、まさか80年後にはほとんど自分自身も忘れ去られてしまう事態になるとは夢にも思っていなかったでしょう。

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