歯の本 決定版: 歯医者に行く前に読む いい歯医者の見分け方

著者 :
  • ダイナミックセラーズ出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884933401

作品紹介・あらすじ

知らないと怖い歯科医の裏事情。コンビニよりも多い歯科医院の数。質より量で粗悪な治療の歯科医もいる。患者が歯科医を選び、歯の健康を歯科医任せにしない。

感想・レビュー・書評

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  • (仮説)
    口腔内写真を撮影する歯科医院は、口腔内写真を撮影しない歯科医院より、治療する必要性が低い歯の治療まで勧めてくる確率が低い。


    歯痛の中には一部の抗うつ薬(エチゾラム)が有効な場合もある「非定型歯痛」と呼ばれるものがある。

    非定型歯痛は街の歯医者では有効な治療を施せないことがある。原因が特定されていないのに、他の歯科医療機関を紹介されることもなく、痛む歯の神経を抜くという選択肢しか提示されないこともある。(2016年現在)

    (仮説)
    発症部位と原因部位が歯科と医科をまたぐ症状のうち症例がまだ少ないものは有効な治療法にたどり着くのに時間がかかりやすい。

    神経系に作用する薬は症状が治まってから服用するのを止めたとき、症状(の一部)がすぐに再発したり、それらの症状とは別の離脱症状が現れたりすることがある。

    (仮説?)
    症状の再発や離脱症状を防ぎつつ神経系に作用する薬の服用をフェードアウトする方法の一つはそれらの薬と同等の作用を自分にもたらす新たな生活習慣等または症状の原因を減らす新たな生活習慣等を創造して定着させること。

    症状の再発や離脱症状を防ぎつつ神経系に作用する薬の服用をフェードアウトする方法について担当医に相談しても役に立つ情報がほとんど得られないことがある。

    (仮説)
    厚生労働省「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」などを参考にしつつパソコン・スマホ・テレビのディスプレイの輝度や画面の明るさを下げると、パソコン・スマホ・テレビ利用時の身体的ストレスが激減することがある。

    (仮説)
    5月は、日本の大部分の地域において、症状の再発を防ぎつつ離脱症状を抑えつつ一部の抗うつ薬の服用フェードアウトを完了させるのに適した月の一つ。

  • 本書を要約すると、本の最後に書いてあるこの部分に集約される。
    「数ヶ月おきに歯科医に必ず通い 絶対に歯は削らず、 歯科で行う歯のクリーニング(PMTC)とフッ素塗布を」

  • 虫歯や歯周病といった歯の病気やそれらの治療法から良い歯医者の見分け方まで、わかりやすく、詳細に書かれている。

    本書を読んで、歯を健康に保つことがいかに大切かを改めて知った。
    例えば、口の中の衛生状態が悪いと肺炎、心臓病、脳出血、認知症、糖尿病、早産、低体重児出産、インフルエンザ、骨粗しょう症、腎炎、関節炎、誤えん性肺炎、胃潰瘍、バージャー病等になる可能性があるという。このように歯の不調が身体全体の病気にまで至る原因は、主に歯周病(歯石(プラーク)に含まれている「歯周病菌」に感染し、歯を支える歯茎と顎の骨(歯槽骨)が破壊される病気)の菌(歯周病菌)の出す物質が血液に入り、血液を通して全身に毒素がまわるため。
    まさに、歯のトラブルは、万病のもとである。

    また、著者は、今後の歯科医療の在り方について、今までの「削って詰める」から「疾病の予防管理(PMTC(歯科医による腔内清掃)、歯磨き、フッ素塗布)」へと大きく変換しており、これからの歯科医には、患者の全身の健康状態を把握したうえで、良い口腔環境を保つ適切な対処をして疾患の発症を未然に防ぎ、健康な歯を守り育てる能力が必要と説く。

    予防の重要性は、素人の私にもわかるが、なぜ著者が改めてこのことに言及するかといえば、現在の日本の医療保健制度に問題があるからである。すなわち、現行の医療保健制度では、定期予防管理は保健点数が極めて低く、それに多くの時間を費やすと歯科医院が経営的に成り立たなくなるからだという。

    なかなか悩ましい話だが、このようなことも知った上で、自分の歯をどう守って行くかを考えるには、本書は示唆に富んだものといえよう。

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著者プロフィール

ジャーナリスト、ノンフィクション作家、万代宝書房代表

「2023年 『司法の裏金~警察・検察・裁判所の裏金作りの手口と権力の本質を歪める働き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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