ダライ・ラマ死と向きあう智慧

著者 : ハーディング祥子

制作 : ダライ ラマ14世テンジン ギャツォ  ジェフリー ホプキンス 

• 地湧社 (2004年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[miraさんの感想 · 2014年2月13日]

死に関して、ちゃんと向き合う為の本。四代元素、地・水・火・風のエレメントで出来た肉体がどうやって死に向かうのか書かれている。肉体が朽ちるときの感覚や意識の向かう道がわかりやすく、妙に納得。これ体験したことある、と言う感覚になる。

[真田小僧さんの感想 · 2009年2月24日]

21/3/7 80

[チベコロさんの感想 · 2008年7月23日]

誰にでもやがて訪れる、でも誰もがあまり真剣に考えたことのない「死」というものをテーマにした密教の教えを、ダライラマ法王が分かり易く解説している本です。
死に際して人間の魂が経験する場面を順を追って説明してあり、死の恐怖を克服して心を良い状態に保つためにはどうしたらいいか、またそのために生前からどんな事を心掛け、どのような修業を積んでいくべきか、などが具体的に述べられています。まさにより高い境地へ至るための奥義、魂の向上を目指すものにとっては座右の書となるべき貴重な本だと思います。
私たちは人間としてこの世に生まれたことがどんなに幸運なことかに気づき、感謝するとともに、自分の死と常に向き合うことではじめて、貴重な生を無駄にせずせいいっぱい生きることができるのだ、とダライラマ法王は言っています。この言葉を胸に深くきざみ、私も未熟ながら自分の魂の向上を目指して努力していこうと、また生きとし生けるものへの愛を育んでいきたい、と思いました。

著者プロフィール

早稲田大学文学部、英国クライスト・チャーチ・カレッジ卒。訳書に『行こう！　野ウサギ』『老女の聖なる贈りもの』（めるくまーる）、『エマ』『ライラック・バス』（青山出版社）、『ダイアナ・ドレッシング』（小学館）などがある。

「2004年 『すべてがうまくいかないとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」