- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784885031915
作品紹介・あらすじ
禅、ヨガ、気功、野口体操、操体法、野口整体、古武道、ロルフィングなどに通ずる深遠な身体観。
感想・レビュー・書評
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先日『ピアニストならだれでも知っておきたいからだのこと』を読んで、“アレクサンダー・テクニーク”というものを知り、興味をもったので、読んでみました。
“外的筋肉”に偏らず“内的筋肉(筋紡錘)”も活性化させること。
“外的筋肉”の特徴 運動神経系 表面の意識でコントロールできる 能動的 収縮 重力方向(重さ感) 部分的 集中 分離 秩序 科学的、技術的 思考優位
“内的筋肉”の特徴 自律神経系 表面の意識でコントロールできない 受動的 拡張 反・重力方向(軽さ感)全体的 拡散 統合(つながる)自由 芸術的、宗教的 感覚優位
ではどうすれば良いか?ということは、この本を読んでください。
読むだけで理解は難しいですが、でも次々納得いく内容で、とても面白かったです。
読んでいて驚いたのは、バレエにおけるカラダの使い方との共通点がとても多いということです。
たとえば、初心者のポルドブラ(腕の動き)がかたいのは、外的筋肉だけを使っているからなのでしょう。
赤と白のあいだには無数のピンクがあるのですが、その微妙な違いがわかる人ほど感受性が高いといえます。
感受性の低い初心者は、自分の動きを意識しても白からすぐ赤に、赤からすぐ白に変化する感じで、動きをとらえる意識にグランデーションがない。その分粗雑な動きしかできなくなっています。
それは内的筋肉が外的筋肉によって弱められている状態なのです。
このテクニークでは、カラダに対する意識にグランデーションが少しずつできていくことを目指しているという言い方もできます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アレキサンダー・テクニークの原理を著者の体験に基づいた失敗や発見を織り交ぜながらわかりやすく解説し本質に迫る。習慣的な反応や固定観念により生じる緊張を解消して心身の総合性を取り戻すというもの。