- Amazon.co.jp ・本 (47ページ)
- / ISBN・EAN: 9784885691270
感想・レビュー・書評
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●舌きり雀
雀のかわいらしさ、じいさんの心あたたかさ、ばあさんの欲深さを出して、それぞれを楽しみながら語るとよい。歌には、ことばから自然に導き出されるリズムとメロディがつくと、一段と効果的。ストーリーでぐいぐいと聞き手を引きつける話ではないが、単純な繰り返しは、素朴な聞き手の心をとらえ、子どもも大人も十分楽しんでくれる。
5,6歳以上(10分)
●おばけ学校の三人の生徒
東京子ども図書館の児童室で毎年夏休みにはいるころに行われる、こわい話を語る「夜のお話会」のためにつくったお話。幼い子どもから大きい子まで、大喜びしてくれた。活字にするのは無理だと思っていたが、要望があり、ためしにここで衆力下。最後に驚かすだけの、お遊びの話なので、一年生はたどたどしく思いっきり下手に、二年生はややそれらしく、三年生はうんと上手にこわーくお、三人それぞれの”試験問題”に対する答えぶりを工夫して、できるだけたのしく、おもしろく遊ぶこと。
(7~8分)
●美しいおとめ
冒頭からすぐ事件がはじまり、話はつぎつぎにスリルをともなって展開し、最後は手に汗握るクライマックスに至るので、語り手としては一瞬も気を抜けない。だが、子どもたちは、主人公の身の上に対する同情心に支えられ、その上、けた外れの人物が現れて想像力をかきたてられるので、これまた息をつめて聞く。魔法使いが難題を出すあたりから、先を予想できる子は、課題と5人の仲間たちの”特技”をつなげて、予想が当たるとうれしそうにニヤッと笑う。語り手も聞き手もたっぷりした満足感が得られる話。
小学校5,6年生から(35~36分)詳細をみるコメント0件をすべて表示