世界に生きる日本の心

著者 : 名越二荒之助

• 展転社 (2003年4月1日発売)

感想・レビュー・書評

[まさみちさんの感想 · 2010年5月22日]

4部からなる大著。第一部では「外国の教科書に現れた日本」と題し、世界の教科書で日本がどのように紹介されているかという視点で構成されている。驚くべきことは、世界の教科書には、日本では教育の現場で教えられていない日本の成り立ちやその元となる国生みの神話、三種の神器などが海外の教科書では日本の特徴としてきちんと紹介されている点である。日本について本当に知るべき日本国民がそれを学ばず、外国民が幼少の教育にてそれを学ぶ・・・なんという皮肉でしょう。第二部では世界と日本という視点で日本の伝統・文化・慣習についてまとめられている。第三部、第四部ではそれぞれ「日本に留魂した外国人」「世界に生きる日本の心「こばれ話」」と題して、日本で生活をした外国人や日本と関わりの深かった外国人・外国の視点から日本を見つめ直す構成となっている。未来を担う現代人として是非一読したい一冊。