強育論-The art of teaching without teaching-
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2004年3月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887593022
感想・レビュー・書評
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テレビでたまたま著者の宮本先生のことを知って、
中々面白い人だなと思ったので、読んでみました。
(テレビで見て何となく著者の人なりを理解していたのですが、)
結構クセのある人で、本の内容にも結構クセを感じます。
このクセに拒絶反応を示してしまうと、
結構もったいなくて、クセと同時に結構いいことも言っていて、
それを見逃してしまいそうです。
生徒に絶対に教えないというユニークなスタンスで、
生徒の多くは有名中学校へ合格していくそうです。
(個人的には中学受験には興味がないですが。)
著者の作ったパズルを試しに子供にやらせてみましたが、
面白くてどんどんのめり込んでいきました。
子供が試行錯誤している様子が見れて、中々いいパズルだと思いました。
他にも勉強は筋トレという表現もナルホドと思わされました。
これからの時代、答えが一つしかない問題をひたすら解くことを求められる
中学受験にはほとんど興味がないですが、
中学受験は手段に過ぎないと言っている著者に共感する部分は多かったです。
他にも親には忍耐が必要とか、
試行錯誤型の算数の解き方とか、
著者の意見には大賛成。
教育に興味のある人はさっと読んでみても良いかもしれないですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなか強烈な一冊。
教育熱心な専業主婦に向けて書かれているような言葉が多くでてきます。中学受験についても触れられているので、どうしてもそうなってしまうのかな。
項ごとにまとめが書かれていてありがたいのですが、これがなかなか耳が痛いです。
・自分の不安解消のために子どもに学習を無理強いしてはいけない
自分にそういった部分があったのではないかと考え直しました。
与えてばかりではなく、もっとよく子どもを観察してみようと思う。 -
塾の経営者の方が書いた本。
問題が解けてなくても学力、粘り強さ、考える力はのびて自信がつくというのが興味深かったです。 -
毒創的な著者。
読んでみると、本人の経験から、得たキャラであるようだ。
たしかに、過保護に育てることは、必ずしも子どものためにならない。
「いかにして集中させるか」
「息子(子ども) <--> 嫁(算数) <--> 姑(親)」のたとえが、秀逸!
困難に直面するとき、人間の真価が問われるのは、大人も子供も同じ。
マジメに生きてきた人間、強い人間だけが勝ち残る。
学習は、試行錯誤型学習で
手順暗記型学習では、いずれ、いきずまる -
極端な価値観かな。
強い言葉で書かれているので、反感も買いやすいでしょう。それだけ自信や自身の強さを表しているのでしょう。
共感できない部分もあるが、こういう先生がいてもいいなとは思う。
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ものすごく正直な言葉で書かれている。例えば自分の生徒のことを『不器用で鈍くさい子』と表現したり。正にその通りなのだろうけど、あまりにハッキリ書いているので最初は笑えた。
嫌だったのは『日々のんべんだらりと緊張感のない生活をしている専業主婦』という表現。主婦業をやったことがなく、大変さが全然分からない人なのだなと思った。
別ページにも『仕事を持たない専業主婦から子育てを取り除くと、殆ど何も残りません。家猫と同じくらいの価値しかない』と。専業主婦を何だと思っているんだ。外で仕事をしていることがそんなに偉いのかと腹が立った。 -
3年生まではパズルを。
様々な教材が出回る中、シンプルな答えを頂いた気がします。
子供が考えて楽しめる教材を選んでいこうと思います。 -
本屋で手にした『賢くなるパズル』というのを子ども(小1)にやらせてみました。すると、狂ったように集中してるんですよ。で、どうしたんだ?と、宮本算数教室なるものを調べてみました。で、出会ったのがこの本です。
中学受験に関しての本なんですが「成績のいい子が受かるわけではありません。たくさん勉強した子が受かるわけではありません。頭のいい子が受かるわけではありません。強い子、つまり、真面目に生きてきた子が受かるのです。」と、始まりります。
集中力・緊張感をもって、頭をつかう。安易に答えを教えない。今は解けなくてもいい。自分で考えて考えぬくと、どんな子も賢くなる。という感じで、私自身が漠然と感じていた子どもへの教育方針がハッキリここに、まとめられている。そんな感じの本でした。
子どもの知識欲という本能を邪魔しないように、うまく環境を整えられる親でありたいと感じました。いい本でしす。著者の自称、冷血先生(宮本先生)に感謝です。 -
結構面白かった