- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887594630
感想・レビュー・書評
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書くことだけにとどまらず、情報伝達全般に応用できる思考法とテクニックが、スリムなボディにぎゅっと詰めこまれている。
人と関わる機会があるなら「必携」の一冊だ。 -
世にビジネス文書の書き方の本は数あれど、これほどコンパクトにシンプルに、書くスキルの本質を教える実用書は少ない。書くスキルの原則から、文書の形式、構成法、言葉の選び方からデザインまで、もっとも陥りやすい点、ほんの少しで差がつく秘訣を、使い手の視点からピックアップしているので、すべてを網羅しているわけではないのに、本当に役立つ頼れる実用書になっている。
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書くときの参考にしよう
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英語が多いのですが毎日職場で何かを書いているのが現状です。社会人になって20年が過ぎてしまいましたが、未だに自分の「書くスキル」はこれで良いのだろうかと思うことが良くあります。
本書は入社してから3年目までの人を対象にしているようですが、報告書・企画書をつくる基本技術や考え方がコンパクトに纏まっていて読みやすかったです。
さらにスキルを磨くために巻末に載せてあった参考文献10冊は私にとって最も有益な情報だったと思います。
以下は気になったポイントです。
・コミュニケーションの目的は、相手(読み手)を動かすこと(p10)
・読み手の視点に立って、読み手に分かるように書くことが大切(p16)
・人は理屈では動かない、顧客と接する社員の考えや感情をよく理解すれば状況は変わってくる、具体的な方策や数字を見える形にする(p23)
・報告書の序論の目的は、背景(なぜ必要か)、主題と趣旨(何について書くか)、目標(具体的な数字)、要約を示すこと(p32)
・報告書は4部構成に、現状・問題点・可能な選択肢(複数の選択肢)・提案、である(p40)
・提案事項については、採用になった場合にすぐに動けるように、人・コスト・スケジュールを明らかにしておくこと(p43)
・目標とは、目的が達成されたかどうかを具体的に図るための指標なので、計測できるものである必要がある(p48)
・項目出しが終わったら、プロット(目次案)作りをする、ここでパソコンの出番になる(p56)
・論理的に書くために、1)客観的事実と主観的事実に分ける、2)正しい言葉を使う、3)必要に応じて言葉を定義付け、4)正しく推論す(p76)
・プレゼンテーションのポイントは、1)わかりやすい、2)魅力的、3)説得力(第三者からの引用)、である(p92)
・提案書での禁じ手は、1)大切な点を否定文や二重否定を使う、2)事実よりも意見を述べる、3)読書が知らないことを前提とする表現等(p95)
・説得できる提案のポイントは、1)顧客に取っての利益誘導型、2)競合会社を意識する、3)個別対応(アレンジする場合に注意)、である(p102)
2011/5/29作成 -
■書くスキルが、特殊な個別の職種に必要なものとして扱われ気味で、「ビジネススキルの1つ」として名言されることが少ない気がするけど、どう?■だいたい、書くことをちゃんと学ばないとなんて思うってことは、書くことが苦手だったりするわけだ。書くのが苦手な人は、読むのも苦手だったりする。そんな人たちに分厚い本をすすめてもしかたない。■短くまとまった良書。この短さとわかりやすさがその「書くスキル」を体言しているのだよ。こういうのをぽんっと新人に渡せる上司ってカッコイイ。きっと。(2月5日読了)