自分と向き合う心理学-意志心理学入門 (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887595774

感想・レビュー・書評

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  • 心理学というより、心構えを説いた本。その割には引用文に難解なものが多く、決して読み易くはなかった。

    怒り、自己嫌悪、嫉妬などを抱くのは、自分でそれらを選び取った結果であり、誰かのせいではない。本書は、短気な自分にとって、自分のあり方を見直し行動を合理化していくきっかけとなった。

  • 読み物として面白いかと問われれば、星3つと答える。
    けれど、この観点は新鮮。
    短気で怒りっぽく、けど直後に怒ったことを後悔することの多い僕にとって、学びの多い本でした。

    ざっくり言うと、「あいつがムカつくことを言って俺を怒らせた」のではなく、「あいつの発言が自分の希望と違った、その違和感の表出として、俺は怒ることを選択した」と認識する。すると、違和感があると腹が立つことはあるから、次は、違和感の元になる間違った予想をしないように、自分の希望を修正しようと。そしたら、腹を立てる以外の未来を選択する余裕ができるね、という話。

    腹を立てるなとか、そういう無茶を言わないところに、感心した。

  • ・性癖を自分が選び取っていると気づくことが、ゆとりを生み、自分のありかたを選び直すことを可能とする。パターン化したありかたから新たなありかたへ向けて「何らかの動き」をつくりだすことができるのです。

     従来主流だった「力動的な考え方」では、フラストレーションは「たまったり、爆発したり」するので、何らかの手段で「解消する」必要がある、というものであったのに対し、本書の「非力動的な考え方」では、フラストレーションとは「自分の立てた見通しが外れていること」とし、私たちはありがたを自分で選び取っている。とのこと。

     W・ジェームス(アメリカの心理学者)は「私たちには、苦しみ(都合の悪い現実)に向き合うことを避けようとする傾向があるが、この傾向から自由であるためには、苦しみに向き合う意思の力が必要」とのことです。じゃあ具体的にどうすればいいの?と思うわけですが「パターン化したありかたを選び取っていると気づき、身につけるに至った自分を温かく見守ることが、ありかたを選び直すことを可能とする」とのことです。

     『自分と向き合う心理学・意志心理学入門』なんてタイトルだと、ついつい買ってしまうのですが、正直に言うと分かりにくかった…

  • 自分が相手の言動で怒ったり悲しんだりしても
    それは相手のせいではない。自分が「怒る」「悲しむ」という在り方を選択している。自分の在り方を相手に依存しないことにより、自分らしくいられる。そのためには自分の在り方を決める「意志」のみが必要だという。言わんとすることは分かるが、実践するのは難しそうだ。少しずつありたい自分に近づいていきたい。

  • 大学教授が書く本は読むのが難しいんだよなぁ.

著者プロフィール

1978年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程心理学専攻単位取得満期退学。神奈川県大和病院精神科カウンセラー、立正大学教養部非常勤講師を経て、91年より東京都信用金庫健康保険組合健康管理センター健康相談室カウンセラー、92年より田嶋心理教育相談室主宰。2004年より東京福祉大学社会福祉学部教授。著書に『人間関係の心理学』(共著、誠信書房)『感情と人間関係の心理』(共著、川島書店)がある。

「2007年 『自分と向き合う心理学 意志心理学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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