クリムト NBS-J (タッシェン・ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)
- タッシェン・ジャパン (2000年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887830066
感想・レビュー・書評
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クリムトのファンな私が、何度も読み返している一冊。
豊富な作品画像と共に、詳しい解説・考察が述べられていて面白かった。
クリムトのテーマは一環して「女性」であり、(といっても、後期に風景画を多く描くようになっている。なぜだろう。)具体的には「心を惑わす女性のエロティシズムとエロスの偏在」(P10)を男性視点で掘り下げて芸術に昇華している感じなのかな。
こういう誰もがパーソナルに抱いている本能的な感覚を描いている作品は、芸術を嗜好する富裕層だけでなく、美術館や本でしか芸術に触れ合っていないような一般人にも惹きつけられるものがあると思う。
感覚や感情で作品を味わうだけでなく、彼の作品から自分の心の奥にある何かを掘り下げることもできるのかな。
それって時にはとても辛い作業になり得ると思うのだけれど、それでも知りたいような、そこまでして知らなくてもよいような複雑な心境になる。。
今までは見て楽しむだけだったけれど、このタイミングで改めて読み直すと、芸術に対する自分の姿勢を考えさせられる一冊でもありました。 -
あわびがたくさん…
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絵も大きい割に解説も充実している。コストパフォーマンス良し!!
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油彩をやる時、何処かでいつも求めてる色彩はこれなんだと思う。
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尾形光琳に影響をうけたウィーン派を代表する画家、クリムト。尾形光琳が大好きなので覗いた結果、、彼も大好きになりました。
写実的に描かれた女性(しかも娼婦を思わせる)と光琳模様に似た、かつ装飾的で美しい背景(と言っていいのか?)が組合わさって、とても素敵な絵です。学問や愛に対する彼の考え方は現代でこそ受け入れられますが、当時では考えられなかった。そこをあえて挑戦した彼の姿勢もすごくかっこいいです。 -
手がいいね
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キレイですね。
大学入ってからちゃんと知って、
当時はちょっと影響受けました。 -
表紙の『接吻』はあまりにも有名ですね。NHK大河「篤姫」のオープニングでも使われていたようです。クリムトは官能とエロスの画家と評されますが、私は日本画的な情感を感じます。ただ‥モデルたちはみなクリムトの愛人?的な背徳感が漂います。
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すきな画家。
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はー好き
クリムトといえば、私の母が熱狂的に好んでいる画家で、わが家の玄関には『接吻』の精巧なレプリカが飾ってあったり、そのほか家中...
クリムトといえば、私の母が熱狂的に好んでいる画家で、わが家の玄関には『接吻』の精巧なレプリカが飾ってあったり、そのほか家中いたるところに何枚もクリムトだらけです。
私はあんまり・・・ですが、まさか私好みのダリやエッシャーやルソーやモジリアニやベンシャーを飾るわけにもいかず、母の好きなようにまかせていますが、なぜ好んでいるのかが知りたくて、クリムトのことをけっこう読んでいるつもりでしたけれど、この本は未読です。探してみます。
クリムトは金色が魅力だから、印刷に拘ったのを探したいと思ってるのですけどね。
クリムトは金色が魅力だから、印刷に拘ったのを探したいと思ってるのですけどね。