本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887832336
感想・レビュー・書評
-
街中で人間観察してると、ときたま思わぬ光景に出会えることもある…
自分もおんなじ人間なくせに、人間ておもしろいもんだと異星人みたいな視点でボーとみてる。
この写真集もそんな街をゆく人への興味のまなざしに溢れた一冊。
パリという街の日常を、ここまでドラマティックで印象的な物語に仕立て上げてしまうRobert Doisneauは、毎日とても強い好奇心に駆られて、町の人々をよく観察していたに違いない…
表紙の写真は演出写真だったというのは現在は正真正銘の事実だけど、男女の見せる自然な仕草にはDoisneauの手腕が垣間見える。そうした意味では、報道写真のような厳正さよりも、ファッションフォトのように背景にあるストーリーを浮き彫りにする演出が得意であった。
Doisneauはあくまでも被写体の非演出的な瞬間をとらえるという姿勢を貫いたHenri Cartier-Bressonらとは異なるけれども、本質をとらえるという点では、やはり報道写真の姿勢を継承していたともいえるのかもしれないとも思う。
それはBressonらマグナムがメッセージ性を重視したのに対し、ストーリー性を大切にしたDoisneauの姿勢を表しているのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
gift 07/12/23