雑誌と読者の近代

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  • 日本エディタースクール出版部
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784888882613

作品紹介・あらすじ

近代日本社会の形成に大きな役割を果たした雑誌という新しい活字メディア。その登場の経緯、読者に受容される過程、ついには大衆化するまでを緻密に描く。『太陽』『中央公論』『キング』などの興亡にみる読者層の形成史。

感想・レビュー・書評

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  • 2011 1/6読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
    読者視点から近代日本の活字メディア、中でも雑誌の読まれ方についての歴史を書いた本。
    個人的には読書の変容について書いた序章、読書空間に関する第1章が面白い。
    以下はメモ:

    ・明治期の読書の変化について
     ⇒・木版から活版へ。本が増える
     ⇒・本が増えたことで同じ本を繰り返し読む精読から多読へ。明治期において多読は否定的に捉えられる

    ・図書館について
     ⇒・国民に読書空間を身につけさせるもの(正しく「リテラシー」だな)

    ・音読⇒黙読への変化について
     ⇒・音読のゆるされない図書館は明治期において、人々にとってなじみにくい、異質な場所?

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著者プロフィール

1955年、鹿児島県生まれ。九州大学文学部卒業、出版文化・大衆文化研究。日本出版学会、日本マス・コミュニケーション学会、メディア史研究会、日本ポピュラー音楽学会会員。著書に『「リンゴの唄」の真実――戦後初めての流行歌を追う』(青弓社)、『オッペケペー節と明治』(文藝春秋)、『流行歌の誕生――「カチューシャの唄」とその時代』(吉川弘文館)、『怪盗ジゴマと活動写真の時代』(新潮社)など。

「2019年 『歌う大衆と関東大震災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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