大学論

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  • 日本エディタースクール出版部
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784888882927

感想・レビュー・書評

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  • 「自分とは何か」を知ることこそが重要である,と言っている.それを中心として,日本社会と欧米諸国,ひいては日本における近代化とそれに関わる問題提起が行われている.

    自分を知ることに対する記載には,とても面白さを感じた.しかし,欧米あげ,日本さげの論調にはどうにも納得がいかない.が,読んでいるうちに訳の分からないモヤモヤが生じる.それはたぶん,一貫した日本さげではないところだと思う.日本社会の独自性があり,それに沿った次の社会を模索しなければならない,という話が少し入る.が,全体として日本さげの印象が結構でてるように個人的には感じる.その辺りの考え方が,微妙にあっていなくて,モヤモヤしながら反発を覚えるのだと思う.

    が,読みながら「自分と違う意見で反発するがそういうものもあるし面白い」と感じる本であった.

著者プロフィール

1935年生まれ。共立女子大学学長。専攻は西洋中世史。著書に『阿部謹也著作集』(筑摩書房)、『学問と「世間」』『ヨーロッパを見る視角』(ともに岩波書店)、『「世間」とは何か』『「教養」とは何か』(講談社)。

「2002年 『世間学への招待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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