びっくりしたお父さん (TARUPHO VARIANT 2)

著者 :
  • 人間と歴史社
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890070671

感想・レビュー・書評

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  • 目次見て、重複してたり似たようなタイトルがいくつもあるのでどういうことかしらと思っていたら、雑誌(おもに新青年)での初発表時のものと、ずっと後になってから全集用に改稿したものやリライトして発表したもの等が同時に収録されていたのでした。続けて読まなければこの違いはきっと記憶の中では一緒くたにされてしまいそう。『ヰタ マキニカリスⅡ』『天体嗜好症』あたりと収録作品が被っていたと思うのだけど、そんなわけでマニアむけレア感があったので良しとしましょう(そもそも古書市で200円でゲットした本だし)たぶん未読だと思われる作品の中では「ジェキル博士とハイド氏」がとても面白かったです。ジキルとハイドの新解釈的な。

    ※収録作品
    童話の天文学者/童話の天文学者/瓶詰奇談/チンハット氏とデドメン君の銷夏法/円錐帽氏と空罎君の銷夏法/我が棲いはヘリュージョンの野の片ほとり厭わしきカルニアの運河に沿うた地下墓地だ/父の不思議/蘇迷廬/出発/出発/びっくりしたお父さん/青い箱と紅い骸骨/リビアの月夜/サハラの月/リビアの月/リビアの月夜/電気の敵/電気の敵/ココァ山奇談/ココァ山の話/真面目な相談/打てば響く/奇妙なフィルムの話/よりどり前菜/付「新青年」発表作品への回顧/白いニグロからの手紙/白いニグロからの手紙/机上同盟成立奇談/ジェキル博士とハイド氏/うすい街/薄い街/お化に近付く人/お化に近付く人/お化けに近づく人/非情物語(上・下)/水晶物語/WC/WC/よりどり前菜

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著者プロフィール

稲垣足穂(1900・12・26~1977・10・25) 小説家。大阪市船場生まれ。幼少期に兵庫・明石に移り、神戸で育つ。関西学院中学部卒業後、上京。飛行家、画家を志すが、佐藤春夫の知己を得て小説作品を発表。1923年、『一千一秒物語』を著す。新感覚派の一人として迎えらたが、30年代以降は不遇を託つ。戦後、『弥勒』『ヰタ・マキニカリス』『A感覚とV感覚』などを発表し、注目を集める。50年に結婚、京都に移り、同人誌『作家』を主戦場に自作の改稿とエッセイを中心に旺盛に活動し始める。69年、『少年愛の美学』で第1回日本文学大賞受賞、『稲垣足穂大全』全6巻が刊行されるなど「タルホ・ブーム」が起こる。

「2020年 『稲垣足穂詩文集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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