ラファエル前派 (アート・ライブラリー)

  • 西村書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890135158

感想・レビュー・書評

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    【展覧会】
    ラファエル前派からウィリアム・モリスへ展
    主催:目黒区美術館
    会場:目黒区美術館
    会期:2011年6月4日(土)〜2011年7月14日(木)
    観覧料:一般 900円
    観覧日:2011年7月09日(土)

    「産業革命後の19世紀中葉のイギリスでは、物の豊かさと引きかえに精神性が失われていき、中世に憧れました。ハント、ミレイ、ロセッティなどロイヤルアカデミーの若い画家たちが「ラファエル前派同盟」を結成。「巨匠ラファエロより前」の、初期ルネッサンスの素朴で自然に忠実な絵画を志したもので、聖書や古代神話、中世の物語に画想を得ました。後期はウィリアム・モリス、バーン=ジョーンズなど加わり、象徴性を高め、世紀末芸術やアール・ヌーボーの源流となり、また明治時代の日本の美術界、文学界に清新な刺激をあたえました。油彩、水彩、ドローイング、ステンドグラス、陶器、家具など約100点で構成します。」(美術館ホームページより)

    Webのお気に入りに登録してある美術館のホームページをあれこれ物色していたら、目黒区立美術館で、「ラファエル前派」の美術展をやっているというのがわかったので見に行ってきました。
    神さんに言わせると、「ラファエル前派」の絵は、どの絵も同じ顔の女の人が描いてあるだけなので、1枚見たら十分だ、ということなのですが。「ラファエル前派」の代表的画家であるロセッティの絵のことを言っているのです。場合によっては、バーン・ジョーンズの描く絵もそうだったりするので、あえて反論はしませんが、それでも僕は、ラファエル前派と聞くと見に行かずにはいられないのは、ラファエロの絵に憧れがあるせいなのでしょうか?
    でも、ラファエル前派というのは、ラファエロのような絵を描きたいというのではなく、ラファエロが登場する前の時代の絵を描きたいと言っているわけですから、自分の中で何か誤解があるような気がします。

    入ってすぐの3番目ぐらいに、細密な風景画「水門と湿地のある風景」ウィリアム・ベル・スコット、が展示してあります。印象派を見慣れた目には実に新鮮です。
    ジョン・ラスキンは、絵画評論家でしかないと思っていたので、本が展示してあるのは当然ですが、「ルーアン大聖堂西玄関口」というスケッチが展示してあったので、ちょっとびっくりです。
    ウィリアム・ホルマン・ハントの「幼いキリストと寺院の博士たち」をはじめとして数点展示してある作品は、バーン・ジョーンズやエバレット・ミレイに匹敵する力量の画家であることがわかります。ハントという名前を記憶しておくことにしましょう。
    ロセッティは、神さんが言う通りの絵が並んでいます。
    ミレイは「めざめ」という題名の少女を描いた絵が1点のみ展示してあります。文化村でまとめてみているので、今回は、1点で我慢しましょう。
    第一会場の圧巻は、バーン・ジョーンズの「東方三博士の礼拝」というタペストリーでしょう。縦2メートル半、横3メートル70の大きさがあります。
    第2会場には、ステンドグラスが展示してあります。モリスの「シンバルトリュートの奏者」がよかったです。
    最後の部屋には、壺や皿なども展示してあります。モリスのデザイン原画もあります。
    椅子なども展示してありますので、ラファエル前派からモリスまでという展覧会の題名通りの内容になっていると思います。
    (2011年7月10日・記)

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