こわい、こわい、こわい? しりたがりネズミのおはなし

  • 西村書店
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本棚登録 : 156
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890139767

作品紹介・あらすじ

ねぇ、「コワイ」って、もってる?
「コワイ」を探しに出かけた子ネズミのミナ。
ライオンやカメに聞いても、答えはみつかりません—-。
ユニークな「こころ」絵本。

子ネズミのミナは、「コワイ」がどんなものかを知りたくなって、
さがしに出かけます。ところが、ライオンに会っても、スカンクや
長生きのカメのところへ行っても、さっぱり答えはみつかりません。
そして、さいごにヘビに出会うのですが……。

ドイツの語り部シャミによる、
「こわい」という気持ちについてのユニークなおはなし。

感想・レビュー・書評

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  • 穴から覗くカッと開いた大きな金色の瞳。
    その瞳は目の前の獲物を凝視していて、突き出された大きな鼻はもうすぐ獲物の子ねずみに届きそう。

    なのに、、、なのに、なんてこと!

    子ねずみは警戒感まるっきりゼロで、興味深そうに猫をみつめている、、、。

    緊迫感漂う赤い表紙の絵本。

    子ねずみのミナは大勢の兄弟と自分の巣でお母さんの帰りを待っていた。
    食べ物を探しに行ったっきり戻って来ないのだ。
    そこにお母さんが転げるようにして巣穴に飛び込んできた。

    「ああ、こわい、こわい、こわい、ネコよ、ネコが追いかけてきたの」
    「それ、どこにいたの?」
    「どこって、ネコのこと?」
    「ううん、おかあさんの【コワイ】」

    「こわいというのは気持ち」とお母さんに丁寧に説明されたミナだが、よくわからず、気になって眠れない。

    「どんな感じなんだろうなあ?【コワイ】って」

    夜中に起き出したミナは【コワイ】を知るためにひとりで外に出かけることにするが、、、。

    出会うのはライオン、カバ、スカンク、ハリネズミ、ゾウ、イヌ、バッタ、カメ、そして、、、。

    たぶん、人間の場合、生まれてはじめての【コワイ】は【お母さんとはなれること】だと思うが、その時期が落ち着き、外へと興味が沸いてきたときに与える絵本なんだろう。

    【コワイ】を改めて考えて、対となる【安心】も教える。幼児が心を理解するには良さそうな気もする。

    とても迫力ある絵でいい大人の自分も若干恐怖を憶えたーーー(笑)

  • 2023.1.12 4-1

  • こわいを探す子ネズミのお話
    こわいを探しに色々な動物に聞きに行きます
    ライオンも犬も怖くない子ネズミはこわいを見つける事ができるのかな

    読み聞かせ時間は10分ちょっとです

  • 文・ラフィク・シャミ/シリア生まれ。外国人労働者によるドイツ語文学の先駆け。29ヶ国語に翻訳されている。
    絵・カトリーン・シェーラー/スイス生まれ。

  • 私はこの絵本はだめです。
    ひたすら怖い。

  • 「怖い」って気持ちを知らない子ネズミが「怖い」を探しに行く話。
    なるほど!読んだら一緒に「怖い」を体験でき、また「怖い」気持ちを和らげるにはどうすればいいか分かる。

  • 「こわい」という目に見えないものがうまく表現されています。安心できる結末で読後感も良く、ほっとしました。絵とお話も合っていて、出てくる動物達も表情豊かで素敵でした。

  • 安心できる場所があるから、知りたいことを探しに行けて、怖い目にあったら、安心できる場所に逃げ帰って、また外へ向かえる。素晴らしい絵本だ。表情豊かでユーモラスな動物たちのイラストも素晴らしい。

  • 私も ゾクッと した(^o^;)

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著者プロフィール

著*ラフィク・シャミ(Rafik Schami)
1946年シリアのダマスカス生まれ。亡命後1971年よりドイツ在住。1982年以降、作家として活動し、世界150万部のベストセラー『夜の語り部』や『空飛ぶ木』『言葉の色彩と魔法』(以上、西村書店)などを発表。ドイツ語圏におけるもっとも成功した作家のひとりであり、作品は30以上の言語に翻訳されている。1987年、『片手いっぱいの星』(岩波書店)でチューリヒ児童文学賞、1993年、ドイツ語を母語としないドイツ語作家に贈られるシャミッソー賞、2010年、『愛の裏側は闇』(東京創元社)でIPPY(独立出版社書籍賞)ゴールドメダル賞、2011年、忘却に抗し民主主義を支援する文学に対して贈られるゲオルク・グラーザー賞など、受賞多数。

「2022年 『ぼくはただ、物語を書きたかった。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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