- Amazon.co.jp ・本 (527ページ)
- / ISBN・EAN: 9784890631469
作品紹介・あらすじ
第二次大戦を通じて米陸軍第一〇一空挺師団第五〇六歩兵連隊E中隊には、つねに困難な任務が与えられた。ノルマンディー上陸作戦ではドイツ軍防衛線の背後にパラシュート降下し、フランスとオランダでは熾烈な戦闘をくり広げ、バルジの戦いでは言語を絶する凄惨な状況に耐えた。さらにドイツ国内で強制収容所を解放し、最後にはベルヒテスガーデンにあるヒトラーの山荘「イーグルズ・ネスト」を攻略する。E中隊の戦死傷率は百五十パーセントにのぼり、名誉戦傷章は従軍の証だった。生存者との何十時間にもわたるインタビューと、兵士たちが残した日記や手紙をもとに、著者スティーヴン・アンブローズは、この、英雄たち自身の言葉を通じて、彼らの驚嘆すべき物語を伝えている。
感想・レビュー・書評
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第2次世界大戦のアメリカの戦争の記録と記憶の本。本国での訓練からノルマンディーに始まる欧州での戦地での戦闘の様子、そして終戦。さらに帰還兵の本国での人生までが描かれています。
数年前にドラマ版は見ていて、先日、「戦場のコックたち」 (著者 : 深緑野分、創元推理文庫)を読んで、原書を読みたくなったので手に取った。
戦争という極限状態の中での歩兵の心理の移り変わり(興奮・怯え・絶望・友情)と、泥まみれ汗まみれシャワーなしの外見の過酷さが淡々と書かれている。
何を着ていたのか、何を食べていたのか、いくらくらいの給料だったのか。
簡単にあっという間にたくさんの人が死んでいく。低い生存率。
日本はもっとひどかったのではなかろうか。
そして、今、ウクライナでも起こっていること。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第101空挺師団のある中隊のメンバーたちの第二次世界大戦欧州戦線。
体育会系というか、軍隊式の生活を送った経験のある人や、誰かと苦楽を共にして何かを乗り越えた経験のある人なら、この本で繰り返し語られる男たちの絆に共感せずにはいられないだろう。
もう一つの本書の見どころは、戦争、軍隊の暗部についても語っていることであろう。次第に、射撃を人間に命中させることが喜びになっていく男たち、略奪、戦利品漁り。戦争は単なる英雄物語ではなく、本質的に、人を道徳から遠ざけるものだということがよくわかる、
この本はまた、様々なリーダーの姿を描くものでもある。トコア基地で理不尽な重圧により、隊員たちに比類なき結束力をもたらしたソベル、隊員たちに最も慕われた中隊長ウィンターズなど、リーダー像を考える上でも学ぶところ大である。 -
HBOでもドラマになった「バンド・オブ・ブラザーズ」の原作を邦訳したものです。
第101空挺師団はWWⅡのノルマンディーの戦いを始め、欧州戦線における重要な戦いに投入されました。
作品は当該師団第506歩兵連隊第2大隊E中隊の隊員の戦いを紹介した本になります。
E中隊のメンバーでリチャード・ウィンターズという人物がいます。彼は戦争終結までに当中隊の小隊長から大隊長まで勤め上げ、作品の実質的な主人公となります。
ノルマンディーの戦いの前夜、上陸部隊を支援するために10代の部下を率いつつ敵地に夜間降下していったウィンターズの統率力、また彼を支え、共にドイツを目指した部下たちの勇気を感じ取っていただければと思います。 -
2011年7月18日
<BAND OF BROTHERS
E COMPANY, 506TH REGIMENT,101ST AIRBORNE FROM NORMANDY TO HITLER'S EAGLE'S NEST> -
101空挺師団E中隊の闘い。
2009年11月15日読了 -
辞書ぐらいの厚さをさらっと読めた。
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大好き。それに尽きる。