ソシュールのアナグラム: 語の下に潜む語 (叢書記号学的実践 25)

  • 水声社
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891765804

作品紹介・あらすじ

あらゆるラテン詩にはアナグラムが潜む…あるいはむしろ「アナフォニー」、「与えられたひとつの語に含まれる音節のいくつかを模倣する」形式が。そこからやがて「イポグラム」という用語が浮上する。詩行に秘められた語を探し出す果てしのない作業に憑かれたソシュールの、執念のノートは百余冊に及び、千行以上の詩の音節がひとつずつ分析されてゆく。「作品中の諸々の語は先行する他の語に由来するのであり、形成しようとする意識によって直接選択されるのではない。」近代言語学=構造言語学の祖として知られるソシュールが、「テーマ-語」を取り囲み反復する無数の響きを追って深みへと向かう足どりを、碩学スタロバンスキーが、その透徹した読解によって検証する。

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  • [ 内容 ]
    あらゆるラテン詩にはアナグラムが潜む…あるいはむしろ「アナフォニー」、「与えられたひとつの語に含まれる音節のいくつかを模倣する」形式が。
    そこからやがて「イポグラム」という用語が浮上する。
    詩行に秘められた語を探し出す果てしのない作業に憑かれたソシュールの、執念のノートは百余冊に及び、千行以上の詩の音節がひとつずつ分析されてゆく。
    「作品中の諸々の語は先行する他の語に由来するのであり、形成しようとする意識によって直接選択されるのではない。
    」近代言語学=構造言語学の祖として知られるソシュールが、「テーマ―語」を取り囲み反復する無数の響きを追って深みへと向かう足どりを、碩学スタロバンスキーが、その透徹した読解によって検証する。

    [ 目次 ]
    「反復への心がけ」
    二重音とマヌカン
    起源の問題
    増殖
    証明の継続
    反響

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  • 2009/
    2009/

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著者プロフィール

(Jean Starobinski)
1920年スイスのジュネーヴ生まれの批評家、文学研究者。ジュネーヴ大学で精神医学と文学を修め、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学を経て、1958年から85年までジュネーヴ大学文学部教授として思想史を講義。テーマ批評で知られるジュネーヴ学派の旗手としてジャン=ジャック・ルソー論『透明と障害』で華々しく登場し、フランスのヌーヴェル・クリティークの一翼を担うとともに、近年では文芸批評と思想史を組み合わせた領域横断的な文化史・概念史を精力的に展開してきた。ジュネーヴ大学名誉教授。フランス学士院会員。1965年から92年までジャン=ジャック・ルソー協会会長。1998年にアカデミー・フランセーズのフランス語圏大賞を受賞。2019年3月没。

「2019年 『告発と誘惑 ジャン=ジャック・ルソー論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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