暗闇の楽器

  • 水声社
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本棚登録 : 32
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891767839

作品紹介・あらすじ

現代のマンハッタン/暗黒の中世フランス、二つの世界が時空を超えて交錯する奇跡のパラレル・ストーリー。高校生が選ぶゴンクール賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 作中作のバルブと著者ナディアのストーリー。
    バルブはずっと不幸で、ナディアもよくわからない人で正直なかなか読む手が進まなかった。
    しかし、親指小僧問題あたりから引っ張られ、あっと言う間に読み終わった。ナディアの気持ちが良い方向に進みだしたように、読んでいて救われた気持ちになった。
    原文がどうだったか覚えていないが、『トイレの壁の板の隙間から漏れる陽の光』みたいな表現があったが、そんな具合に幸せはあるのかなと思えた。

  • 「暗闇の楽器」http://t.co/V3YvXMwp 読んだ。絶望と再生の物語。不幸が度重なり精神が転落している女性の半生手記と、艱難に襲われる双子の話が最後に融合する。手記パートではネガティブな人間の呪いの言葉を聞かされ続け、読んでると気分が暗澹とする(つづく


    厭世的になる理由は判るがそれにしてもの呪いっぷりで読んでるこちらが消耗する。双子パートも安寿と厨子王で痛ましい。自分の全てを何も言わず受容してくれる存在と無垢との出会いで暗闇を抜け出す、というのはありきたりだけど、最後に希望を出してくれて本当に良かった。光は偉大だ(おわり

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