類型別会社訴訟 〔第二版〕I

  • 判例タイムズ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891861476

感想・レビュー・書評

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  • 東京地裁判事による会社訴訟の解説本。会社訴訟の類型毎に問題となる点を整理。問題の所在、(裁)判例、学説の対立等を網羅的に触れてある。実務家向けなので、会社訴訟の手続面についても厚く触れてある。ロー生の試験対策としては使わない部分も多いが、辞書としての利用価値は極めて高い。2010年12月に改訂予定とのこと。なお、難点は(1と2をあわせると)相当分厚い・値段が高いこと

  • 実務上問題となるような点を解説。時間があれば読んでおくべき。

  • 東京地裁商事部の裁判官や書記官が会社訴訟の代表的な類型に関するさまざまな問題について、判例の立場で解説を加えています(判例は平成20年3月までのものはアップデートされています。)。裁判例も含めて、判例が存在する論点については判例主義で一貫していますし、判例がないところは論文や書籍を豊富に参照していますので重宝します。
    「会社訴訟」との題名のとおり、会社法と民事訴訟法、民事執行法、民事保全法の連結を意識した記載が多く、この点も有益です。

    各章は、?訴状審査表、?簡単な説明、?一問一答式の問題点の解説(これが大部分)で成り立っています。
    1巻で取り上げている訴訟類型は、?取締役の解任(22問30頁)、?取締役の地位確認(32問35頁)、?取締役の地位に関する登記手続請求(15問20頁)、?取締役の報酬・退職金請求(30問45頁)、?取締役に対する責任追及(93問125頁)、?株主代表訴訟(38問50頁)、?第三者の取締役に対する責任追及訴訟(33問35頁)、?株主総会決議取消、不存在、無効(81問110頁)で、巻末には訴状などの書式集(50頁程度)が付いており、索引を除いて510頁です。

    1巻のメインは何といっても?責任追及訴訟かと思いますが、任務懈怠責任の要件事実や大会社以外における監督義務など、基本書レベルでは説明が浅く終わってしまっている論点なども丁寧に展開してあり参考になります。
    学生にも、実務家にもお勧めできる一冊かと思います。

  • 会社法は教科書を読んでいても,議論がなかなかまとまらず,混乱に陥ることが多い。本書は,会社法の論点を会社訴訟という切り口から整理している。
    その為,各論点の関連性及び使われ方が非常にクリアになる。
    第1巻は主として機関に関する訴訟が掲載されている。

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