- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784891996062
作品紹介・あらすじ
この一皿が国を救う。
公主自ら鍋を振るう『食卓外交』が今、始まる!
感想・レビュー・書評
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おもしろかった!二人がだんだん心許していくかんじがよかった。
麗月のじーちゃん有能だなぁ。呼び名がいろいろあって最初混乱した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不吉だ、と放置されていた娘は、呼び寄せられ
公主となる。
食べたものを再現できる、という特技がすごいですし
料理ができるのも。
生い立ちを考えると当然なのですが
そのまま育っていくのと、どちらが
幸せだったのか、は当人次第かと。
しかし何故そんな高価なものを貸し出されたのか、の
理由に驚きでした。
確かに後で分かりやすいですが、そのために
差し出す潔さもすごいものが。
綺麗なものは綺麗なまま、取っておきたいものです。
再びやってきた彼の言う『希望』は
手にして持ち帰れたのでしょうか?w -
"不吉"な生い立ちから市井で育てられ、料理を得意とする長公主・麗月が、敗戦した祖国を亡国の憂き目から救うため、利害の一致した公使と一緒に食卓外交に挑む物語。面白かった!
割と真面目に外交や戦後処理の話なんですけど、モデルになった時代や国が明確なのでイメージが掴みやすく、分かりやすくて読みやすい話になっています。
伝統と矜持を捨てられず滅びの道を進むのか、変革を受け入れ踏みとどまるのか、政治的には殆ど無力な公主がどう国を動かすのかが見所。
ほんのりラブコメ風味でもあり、料理を通じて麗月とフリッツの距離が縮まっていくところにもにっこり。ラストのあたりはとても可愛くてほっこりしました。 -
戦争直後という事もあって、話が硬くて伸びやかさに欠ける。麗月も今一歩魅力が足りなくて、何故彼女じゃなきゃいけなかったのかと思ってしまいます。話の展開も遅くて読み進めるのが大変でした。