- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784892386077
感想・レビュー・書評
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なんと150枚を超えるモノトーンのデッサンで描かれた絵本? 大きな物語を読んでいるようです。
アーネストとセレスティーヌにとって、とても大切なカズーの病、そして死。カズーのことが心配でたまらなく不安なアーネスト。まだよく理解できず、カズーの元へ何度も通いたがるセレスティーヌ。
「わたしになにもおはなしてくれないし、やっぱりカズーはよくならないのね」
「こたえてくれないのね、アーネスト」
「もしカズーがいなくなる日がきたら、野原にいってはなをつんでかざってあげよう」
「カズーといしょに行った場所に、ピクニックに行こう」
そして、その日、ぼくはできるだけやさしく セレスティーヌを抱いて なぐさめました。
大切な人の死、それでも楽しかった思い出を確かめながら、記憶の中にいつまでも残されていきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
〝 ぼくと セレスティ-ヌは、ふたりにとって 大切な人を 亡くしたのです ― それは、たいへん優しい人で、セレスティ-ヌは とても可愛がられ、ぼくも 親しくしていました。ぼくは いま、これまでのことを 書きとめようとしています。その話を、ぜひ聞いてください 〟・・・<熊のアーネスト>と<鼠のセレスティ-ヌ>は、<カズ->の思い出を静かに語りあう、それぞれの細やかな心情を紡いだ、ガブリエル・バンサンの “あの夏の、忘れがたい記憶”・・・。
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愛らしいセレスティーヌ、あたたかいアーネスト。
絵が伝えるもの、文が伝えるもの。
わずかな時間差で伝わってくる。
このかすかなずれが生み出すバンサンの世界。 -
4-89238-607-3 169p 1995・11・1 1刷
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旅先のカフェでの出会い♪
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別れたからって、全てが無に戻ってしまうわけではないんですよね・・・
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くまのアーネストと、ねずみのセレスティーヌが登場するシリーズもので、他にもいろいろ出てるみたい。セレスティーヌのアーネストの関係は、親子に近い感じだけど、恋人同士なのかな。これは、なかよしだった人間のガズーとの別れを前にした二人(二匹か)の物語。絵柄は茶色一色のデッサン。目に感情がよく描かれてるけど、うしろ姿の絵でも気持ちがちゃんと伝わる。すごいなぁ。。